女子キャンプの人気上昇で、ヘルスケアグッズが活躍中(1/6)

キャンプといえば、「小さな子どものいるファミリーが楽しむレジャー」、「アウトドア好きの男性が楽しむもの」「女性は男性に連れて行ってもらうもの」。そんなイメージが主流だったが、最近は女性だけでオシャレに楽しむ「女子キャンプ」が大人気。女子キャンプを提案する企業や製品も増え、キャンプ初心者でも手軽に楽しめるものに進化している。女子キャンプが人気を集めている理由、女子キャンプならではのヘルスケア対策やそのニーズなど、女子キャンプを提案する事例を紹介。

年々高まる“女子キャンプ”人気、その理由は?

人気高まる女子キャンプ 「山ガール」より「女子キャンプ」

「女子キャンプ」ニーズが高まり始めたのは、「山ガール」が注目を集めた2010年頃。グーグルトレンドで検索ボリュームを確認すると、2010年以降、徐々に女子キャンプへの関心が高まっていることがわかる。特に3月〜10月に検索が増える。

女子キャンプ

Googleトレンド「女子キャンプ」

女子キャンプのニーズが高まっている一方で、最近は「山ガール」人気は落ち着き始めている。

山ガール

Googleトレンド「女子キャンプ」

2010年にはユーキャン新語・流行語大賞の候補にもなった「山ガール」であったが、2011年の東日本大震災、2013年の御嶽山の噴火などの影響で近年の登山人口は減少〜横ばい傾向に。また高齢者のレジャーとして「登山」は安定して高い人気を維持しているが、遭難を含む事故も増えており、これらが山ガール減少の一因と考えられる。以下図は、女性の登山・ハイキングの行動者率と平均行動日数。

広がる楽しみ方

山ガールブームの時も彼女たちは「自然保護」や「健康維持」を目的としていたわけではなく、カラフルなアウトドアファッションや行動の「オシャレさ」「格好よさ」に惹かれていた部分が大きい。「女子キャンプ」が人気なのも「オシャレさ」「インスタ映え」「SNS映え」による部分がある。テント張りや焚き火といったキャンプならではの行動を目的とするより「プラスα」を楽しみたいという女子が圧倒的に多い。例えば以下。

例1.キャンプ+女子会

レストランやバーではなく、キャンプ場で女子会を開催。「女子会」の最大の目的は男子禁制の「おしゃべり」と「美味しい食べ物」なので、キャンプ準備の煩わしさが無い「手ぶらキャンプ場」「日帰りキャンプ場」は特に人気。都内近郊では手ぶらOKのキャンプ場やバーベキュー場が増えている。以下のインスタグラム投稿「今回のテーマはコンパクトキャンプ!必要最低限のもので楽しめました!」とあるように、気軽に楽しめることがポイント。

例2.キャンプ+グラマラス

「女子キャンプ」で近年人気を集めているのが「グランピング」のできるキャンプ場。グランピングとは「グラマラス/Glamorous(魅力的な)」と「キャンピング/Camping(キャンプ)」を組み合わせた造語。自分でテントを張ったり食事の準備をすることなく自然環境の中で高級ホテル並みの豪華なサービスを受けながらアウトドアを楽しめる新しいキャンプスタイルだ。「いいとこ取りの自然体験」ができる。日本では2015年ごろから人気が加速。女性向けポータルサイトのオズモールは「関東のグランピング施設」を特集している。

 

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#グランピング#妙義グリーンホテルアンドテラス#群馬

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例3.キャンプ+ソロ

「女子ソロキャンプ」も密かなブームに。1人でドライブ、1人でキャンプ場へin、お気に入りのテントを設営し、素敵な景色を見ながら自分の食べたいものを食べる。夜は1人でゆっくり自分と向き合う。SNSや情報に取り囲まれる日々の疲れを癒すのにぴったりな過ごし方だ。ソロキャンプの様子をYouTubeやインスタにアップするというのも人気。女子1人でも安心して宿泊できるキャンプ場も増えている。例えば関東エリアから北海道まで足を伸ばす上級女子ソロキャンパーもいる。以下動画は、女子ソロキャンプの様子。

例4.キャンプ+スポーツ

「キャンプ遊び」も女子キャンプを盛り上げる重要な要素。大自然というロケーションを活かし、ツーリング、マウンテンバイク、カヌー、カヤック、釣り、ヨガといったアウトドアスポーツが女子キャンプとの相性抜群。キャンプ場によってはこれらのレクリエーション施設と提携している場合も多い。

例5.キャンプ+ヘルスケア

「旅」にはストレス解消やリラックス効果があるが、「キャンプ」にも同様のヘルスケア効果を期待できる。特にキャンプでは自然に触れることによる癒し効果が大きい。キャンプ場によっては近隣に温泉施設があったり、あるいは温浴施設とキャンプ場の一体型の形態もある。キャンプの中でも「焚き火」によるストレス解消効果は大きいようで「焚き火セラピー(ファイヤーセラピー)」という言葉もあるほど。

例6.キャンプ+ファッション

オシャレでかわいいアウトドアファッションも増えている。各アウトドアブランドからは、カラフルでファッショナブルなだけでなく機能性も高いアイテムが続々登場。アマゾンではアウトドアカテゴリに「女子キャンプストア」が登場。キャンプ中の格好だけでなく「かわいい空間づくり」「オシャレクッキング」などトータルでアウトドアファッションをコーデすることを提案。ただし、グランピングの場合は「動きやすさ」や「機能性」より「リゾート感のあるオシャレファッション」が好まれる傾向に。

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