「わずか5分も目を離せない」医療的ケア児者の母親たち

時短関連商品・サービスのメインターゲット層として据えられることが多い「働くママ」は「健常児の母親」が想定されているものだが、働くママ以上に日々の時間確保に困難を感じている女性たちがいる。それが、医療的ケア児者の母親だ。

三菱UFJリサーチ&コンサルティングが5月20日に公開した「医療的ケア児者とその家族の生活実態調査」では、医療的ケア児者を抱える家族の実態が明らかになった(調査対象:全国の20歳未満の医療的ケア児者の家族。回答者の94%が医療的ケア児者の母親。回答数は843件)

調査では医療的ケア児者の家族に対し、「医療的ケアが必要となった理由」「必要な医療的ケアの内容」「利用したいサービス」「家族が抱える生活上の課題」など様々な質問をしているが、特に注目したいのが「医療的ケア児者から5分以上目を離せるか」という質問に対し40.8%が「できない」と回答した点だ。

5分以上目を離せないばかりか、トイレに入る時間すらも確保が難しいようだ。「ひと時も離れることができず、トイレに入るのも不安がつきまとう」人は38%(当てはまる14.5%,まぁ当てはまる23.5%)。一方で、トイレに入るわずかな時間も不安がつきまとうにも関わらず、「家族以外の人に医療的ケアを必要とする子どもを預けられるところがない」と回答したのは57%(当てはまる33%,まぁ当てはまる24%)。また、65.3%が外出も極めて困難だとしている。

健常児の母親を対象にした商品・サービスは近年急速に充実してきたが、医療的ケア児者の母親をサポートするモノ・コトは十分とは言えない。同調査の回答者は94%が母親。医療的ケア児者の母親はマイノリティではあるが、彼女たちの生活をサポートする商品・サービスの充実化が求められる。アメーバブログには「#医療的ケア児」の投稿が5,592件。医療的ケア児とその家族の日々がつづられている。

 

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