親の介護にかかる毎月の平均費用
シニア向け女性誌「ハルメク」を発行するハルメク(東京・新宿)が50~79歳の400名の女性を対象に行った調査で、親の介護にかかった毎月の平均費用は約7万3000円であることが分かった。介護対象者は「実母」が64.8%で最も多かった。
晩産化により、子育てと介護が同時期にやってくる“ダブルケア”問題が近年注目されているが、未婚女性・男性が増えていること、親と同居を続ける中年期の未婚女性・男性が増えていることなどから、母の介護を同居の未婚の娘や息子が一人で(あるいは近居の兄弟姉妹と交代で)担うケースも今後増えていくだろう。女性の方が男性より長生きすることもあり、母親:娘・息子の長期に渡る1:1の老々介護で金銭的負担に加え精神的負担を抱える人が増えることが予想される。
ダブルケア問題とは
「将来の介護に対して不安に思うこと」ではお金の不安が半数を超えるが、調査によると介護の備えをしている人はわずか35%という結果に。35%のうち「介護経験者」が49.5%、「介護経験なし」が29.8%で、介護経験者の方が介護の備えに対する意識が高いことが浮彫りとなった。
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