牛乳石鹸、デリケートゾーンケア市場へ後発参入 理由と“勝ち筋”は?

看板商品「カウブランド赤箱」で知られる牛乳石鹸共進社は3月、女性向けに新たに立ち上げたデリケートゾーンケアブランド「アンドフェム」から、新商品を発売する。ブランド第1弾となる今回は、泡ソープの「フェムケア泡ソープ(1,400円)」と、医薬部外品の美白ジェル「フェムケア美白ジェル(1,600円)」で、2ステップでのケアを提案する。フェムケアを訴求したブランドの立ち上げは、初。

【出展】牛乳石鹸共進社

 

スタートアップから中堅・大手まで、デリケートゾーンケア市場への参入はこの1〜2年ほどで加速しており、同社は後発参入となる。直近では例えば、花王ワコールといったナショナルブランドが参入を果たしたが、後発となる同社に勝ち筋はあるのか?参入を決めた理由を聞いたところ、「デリケートゾーンケア商品のユーザーは海外と比べ日本はまだまだ少ないが、市場は年々拡大しており伸び代があると判断した」。参入にあたっての強みは、110年以上にわたり”やさしさ”にこだわったトイレタリーの開発を続けてきた信頼とブランド力。消費者から「安心・安全」のイメージを持たれていることを武器に、デリケートゾーンケアに関心があるものの、どれを使ったら良いか選択に迷っている未利用者を狙う。

これまで女性をターゲットにした商品は多数開発してきたが、女性特有の悩みに焦点をあてた商品開発は、今回が初めて。20年前に関連会社バイソン(大阪)がデリケートゾーンケア商品を発売したが、当時は今ほど市場が醸成されておらず、反応はイマイチ。担当者は「時代が早すぎた」と漏らす。この市場で再アタックとなる「アンドフェム」、まずは”赤箱女子“の囲い込みに始まり、ユーザー数を着実に伸ばしそうだ。

 

 

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