マイナビ、企業向けに「生理痛の体験研修」を提供開始 女性同士の理解促進にも
マイナビは今月1日、生理痛を疑似体験できる企業向け研修サービスの提供を開始した。
セミナーで生理痛の基本知識を学び女性従業員が抱える体調不良の理解を深めた上で、特殊な装置を用いて生理痛を体験する。その後、体験を通じて感じたことをグループで話し合い、従業員が働きやすい風土や環境改善のきっかけづくりにつなげるというもので、実際に体験したワーカーからは次の声が寄せられたという。
●正直、最初はどんなものか想像もつかず、どこか他人事のように感じていました。実際に体験してみて、特に集中力が削がれるほどの痛みがあるときは業務にも大きな影響を及ぼすことを実感しました。女性従業員へのサポート体制を見直す必要性を強く感じました。(40代男性・管理職)
●私は生理痛を感じない方ですが、3段階の痛みレベルを体験したことで、痛みの差やその頻度による大変さが理解できました。今まで『大げさだな』と思っていたこともありましたが、こんなに辛いならもっと配慮が必要だと感じました。(30代女性・管理職)
●私は普段から生理痛が重く、この装置ではほぼ痛みを感じませんでしたが、毎月起こる痛みを男性や生理痛が軽い女性に知っていただくよい機会になりました。(20代女性・一般職)
内閣府による「女性特有の健康課題に対して職場に求める配慮」を聞いた調査では、女性の健康に対する理解を、男性だけでなく女性自身にも深めてほしい、と考えている女性が一定数いることを明らかにしている。生理痛をはじめ、女性の症状や不調を理解したり疑似体験する企業内研修は、男性のみならず女性にも必要であることを示す結果で、同研修も、女性同士の理解促進にもつながるものと期待される。同研修は2年前に同社が開始した健康経営支援サービス「welltowa」内で提供する。
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