ソフトバンク、出産年齢の高齢化に向けた女性向けソリューション 3社で検証開始
ソフトバンク、簡易尿検査キットのユーリア(名古屋)、健康食品のトイメディカル(熊本)の3社は今月18日、妊婦のQOL改善を目指すサービスの実証実験を共同で始めると発表した。熊本県による「令和6年度 UXプロジェクト実証実験サポート事業」に採択された取り組みで、県内在住の35歳以上の妊娠後期の女性を対象に検証する。
被験者は、ユーリアの尿検査キットで栄養状態を計測したり、トイメディカルの塩分吸収を抑える調味料「零(ゼロ)しお」を使い、食事への満足度やストレス軽減の効果などについてアンケートに回答する。
同県の出産年齢は全国的に見て高い傾向にあり、35歳以上で出産する女性は3割。高齢出産の場合、妊娠高血圧や糖尿病などのリスクが高まるため、減塩などの栄養管理が重要になるが、医療提供体制に課題を抱えており、県内の産婦人科医の数は全国平均を下回っている。高齢でも安心して出産できるよう、3社は、妊婦の栄養状態のモニタリング方法や適切な食事方法を検証し、栄養状態に関するデータベースの構築で出産に伴うリスクを可視化するとともに、個々の妊婦に最適なソリューションを提供する体制整備に取り組む。
ユーリアは、栄養状態を簡便にモニタリングできる即時栄養検査キットを提供。トイメディカルは、塩分の過剰摂取を解決するサプリメントや調味料を開発・提供。ソフトバンクは、生成AIを活用した栄養状態の解析と合わせ、サービスのパッケージ化を検討する。取り組みにあたりソフトバンクは、「出産年齢が高齢化する日本の現状に対して、妊婦の健康管理や出産リスク低減に対するセルフケアの有効性を検証しながらボディーマネジメントの新たな形を示し、その価値を明確にしていく」としている。
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