UTの事例集を公開、高齢者と車椅子ユーザーを想定したモデルツアー 観光庁
観光庁は11日、ユニバーサルツーリズム(UT)の事例集を公開した。UTとは、高齢者、視覚障害、聴覚障害、肢体不自由、アレルギーや難病、知的障害や精神障害など、さまざまな心身の状態であっても楽しめる旅行のこと。UTの普及・促進が狙いで、どのようなプランを作れば良いのか、どのような点に配慮すれば良いのか、といったポイントを旅行業者向けに作成した。
事例集で取り上げたのは、UTの中でも特にニーズが高い「高齢者」と「車いすユーザー」に焦点を当てたモデルツアーで、ユニバーサルデザイン改修をした旅館、高齢者や車椅子ユーザーでも体験しやすい果物狩りなどの体験型コンテンツ、高齢者でも食べやすい食事メニューなど、具体的な取り組みを紹介。客室・入浴・食事・観光・移動など、シーン別に注意すべきチェックリストも掲載している。
高齢者など、心身の状態に関わらず誰もが楽しめる旅行の商品化は、宿泊旅行市場で近年注目されている。国土交通政策研究所による調査研究では、高齢者の宿泊旅行の回数は60代をピークに70代以上で減少することがわかっており、その理由として最も多いのが「健康上の理由」だった。
70代は60代と比べ足・腰・関節の痛みを訴える人が増え、また要支援・要介護状態の人が多いことも一因で、こういった身体状況に配慮したサービスを宿泊施設などが提供し、70代以上も60代と同じ回数の旅行をすれば、2050年には旅行市場に6,700億円の拡大効果をもたらすとの試算を示している。
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