脳・心臓疾患の労災請求1,023件、業種別ランキング 「令和6年度 過労死等防止対策白書」公表
厚労省は今月、「令和6年版 過労死等防止対策白書」を公表した。過労死の実態や、防止に向けた事業者や国の取り組み状況をまとめたもの。仕事の過重な負荷による脳・心臓疾患を発症したとする2023年の労災請求件数は、前年度比220件の増加で1,023件だった。そのうち認定されたのは216件で、2年連続で増加した。業種別では、請求件数が最も多かったのは「運輸業、郵便業」だった。
- 1位:運輸業、郵便業(244件)
- 2位:卸売業、小売業(135件)
- 3位:建設業(123件)
- 4位:他に分類されないサービス業(119件)
- 5位:医療、福祉(95件)
- 6位:製造業(89件)
- 7位:他に分類されない事業(78件)
- 8位:宿泊業、飲食、サービス業(73件)
- 9位:情報通信業(23件)
- 10位:教育、学習支援業(22件)
- 11位:農業、林業・漁業・鉱業、採石業、砂利採取業(13件)
- 12位:金融業(9件)
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