男性より女性に多い「なんとなく不調」、ピークの年齢と症状トップ10
自覚しながらもつい我慢しがちな症状や、調子が悪いものの病名の診断がつかない症状を指す「なんとなく不調」。男性より女性に多く、中でも20〜40代女性に顕著だ。漢方薬品のツムラが、20〜60代の男女3,000人を対象に実施した調査で明らかにした(「なんとなく不調に関する実態調査」2024.1)。
女性の「なんとなく不調」、ピークは20〜40代
「日常生活で心身になんとなく調子が悪いと感じることがあるか?」聞いたところ、全体で80%が「ある(「非常によくある」「時々ある」「たまにある」の計)」と回答した。前回の調査より7.9ポイント増えた。性別では男性(75.7%)より女性(84.3%)が高く、年齢別では女性の20〜40代が顕著で約9割に上った。50代以降は、年齢の上昇とともに「なんとなく不調」を抱える女性は減少した。
「なんとなんく不調」はどんな症状?トップ10
「なんとなく不調」が「ある」と回答した男女に具体的な症状を聞いたところ、女性の方が総じてスコアは高く、女性の1位は「疲れ・だるさ」で58.6%。男性の1位は「目の疲れ」で47.7%。男女差が大きく女性の割合が高いのは「頭痛」と「冷え」だった。
女性の「疲れ・だるさ」を年代別に見ると、20〜40代では6割を上回る。50代以降で減少し、60代では半数を切り42.9%に。他項目においても50代・60代は、若年層と比べ総じてスコアが低い。
「なんとなく不調」の要因、トップは「睡眠不足」
「なんとなく不調」が「ある」と答えた男女に、その要因として考えられるものを挙げてもらったところ、トップ3は「睡眠不足」「やる気が出ない」「加齢」だった。
続いて、「なんとなく不調」の症状として最多の「疲れ・だるさ」を挙げた女性に不調の要因を聞いたところ、「仕事」と「家事・子育て」の両立困難からくる睡眠不足や、加齢、気象の変化などをあげる声が目立った。
- 仕事と家事が忙しくてゆっくりする時間が減ったから(女性20代)
- 2人目を出産し、睡眠不足&授乳で栄養不足気味だから(女性20代)
- 子どもと一緒に寝ていてうまく寝られなかった(女性20代)
- 気圧の変化(女性20代)
- パートをしながら家事育児をほぼワンオペしているので(女性30代)
- 夏の暑さや秋から冬の寒暖差に身体がついていかなかった(女性30代)
- 年齢が上がってきたことと、自律神経の乱れ(女性40代)
- 加齢による体力の減衰と対応しきれていない頑張り方の差(女性40代)
- 夜中に目覚めることが多々あり、寝不足によるイライラ(女性40代)
- 人手不足で忙しいから(女性50代)
- 子どものお弁当づくりで平日は4時起きなので寝不足(女性50代)
- 加齢や更年期(女性50代)
- 更年期のせいか何をしても疲れてしんどい(女性50代)
- 天気が変わると体に不調をきたすことが多い(女性50代)
- 睡眠の質が良くない(女性60代)
- 加齢から起こる不調が大きいと思う(女性60代)
- 夏の暑さや最近の寒暖差に体がついていけない(女性60代)
女性に人気の健康グッズは、何が評価されてる?
女性たちに人気のヘルスケア商品は、なぜ人気なのか?人気商品には、どんな共通項があるのか?2023〜2024年のヒット商品を中心に、今人気を集める話題のヘルスケア商品のユーザー評価を徹底調査・分析し、各商品の人気を支える高評価要素と、その共通項を探りました。レポート詳細・お申し込みはこちら。
【編集部おすすめ記事】
■10〜80代女性、不定愁訴ランキングTOP20(年代別)
■フェムケアトレンドが追い風、「女性向け漢方処方市場」は年平均11.7%で成長 2024年以降も拡大
■アイセイ薬局グループ、オンライン漢方サービスの「わたし漢方」を事業譲受
■通院している人たちが「最も気にしている傷病」 男女別40項目
■【来場登録受付中!!】第2回 ジェンダード・イノベーションEXPO