「高評価」より「低評価」の口コミを重視するのは、中高年より若年女性

商品の購入検討時にネット上の口コミを参考にするのは今や一般的に見られる行動だが、どんな口コミを参考にするかは、年齢によって随分と差があるようだ。消費者意識基本調査(消費者庁,2023)でわかった。

普段からパソコンやスマホを利用している15〜80歳以上の女性2,254人にネット上の口コミ評価について聞いた質問で、「高評価の口コミより低評価の口コミを、より重視する」と回答したのは、全体で38.4%だった(「とても当てはまる」と「ある程度当てはまる」の計)。年代によって顕著な差が見られ、10〜30代は半数を超えた一方で、40代以降は年齢とともに低下した。60代以上で低評価を重視するのは2割程度と少数派で、半数近くが「どちらともいえない」と回答した。「高評価」も「低評価」も、どちらも同程度に参考にしていると考えられる。

口コミの「低評価」を重視するのは若年層に見られる特有の購買意識、と言えそうだ。

 

【画像】消費者庁「令和5年度 消費者意識基本調査」より編集部作成(質問は「高評価の口コミより低評価の口コミを、より重視するか?」で、グラフは「とても当てはまる」と「ある程度当てはまる」の計) 

 

【出典】令和5年度 消費者意識基本調査より編集部作成 (質問は「高評価の口コミより低評価の口コミを、より重視するか?」で、自分自身の考えに当てはまるものを選択してもらった年代別の結果)

 

 

 

 

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