Fem+(フェムプラス)、フェムテック市場の課題に対応するためリニューアル 2026年の開催方針を発表

フェムテック・フェムケア領域の展示会として知られる「Fem+(フェムプラス)」を運営するRX Japanは今月15日、2026年の開催に向けた説明会を開催した。説明会の中で事務局長の下田アトム氏は、これまでの開催を通じて浮上した課題を挙げ、リニューアル開催に向けた新方針を語った。

【撮影】ウーマンズラボ編集部(説明会で2026年の開催方針を発表した)

 

2022年に始まった同展示会はこれまで、フェムテック・フェムケア、メンタルヘルスケア、ウェルビーイング領域を出展対象としていたが、2026年からは、女性の活躍やダイバーシティ経営、女性マーケティングなどにまで対象を広げ、以下6つのエリアで構成する。

  • Femtech Tokyo
    生理ケア用品、骨盤底筋トレーニング、デリケートゾーンケアなど
  • ポジティブアクション
    キャリアコンサルティング、女性向けリスキリングなど
  • ワークスタイルサポート
    婦人科検診サポート、メンタルヘルスケア、フィットネス、産休・育休コンサル、更年期サポート・研修、時短勤務・復職支援など
  • マイスタイルキャリア
    独立・スタートアップ支援、会計サポート、マッチングなど、フリーランスや個人事業主の女性向けソリューション
  • マーケティングラボエリア
    デジタルマーケティング、SNS、ブランディングなど、女性マーケティング支援
  • Fem Nextエリア
    設立から5年以内のスタートアップが対象のエリア

リニューアルを実施した理由は、これまでの開催を通じて挙がった課題に対応するためとした。女性の健康推進は社会全体のテーマとして捉えられるようになったものの、「フェムテック」単体の訴求では関心層が限定的となり、男性や企業の意思決定層の来場数を伸ばすのは難しかったという。そこで、意思決定層と同展示会の接点を広げるため、「働き方」や「組織のウェルビーイング」なども切り口に、女性の健康と活躍に焦点を当てた新エリアを設けることにした。

これまで会期最終日に実施していた一般デーを廃止し、3日間全てを法人来場とするBtoB展示会への転換については、「トレンドの高感度層や若年層のみならず、あらゆる女性が自分ごと化するためには、まず社会や職場環境を変化させていくことが重要」だとし、ソリューションの社会実装に向け、女性の健康や活躍を支援する業界側の仕組みづくりに集中したいとした。

次回のテーマは「一緒に歩もう、選択肢が広がる明日へ」。開催は東京ビッグサイトで、2026年5月27日〜29日。

 

 

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