ノボノルディスク×JAST、 肥満症疾患を協働で啓発 対象者をデータから抽出
デンマーク製薬大手のノボノルディスクファーマと、ITソリューションの日本システム技術は、肥満症に関する正しい理解を広め適切な治療につなげることを目的とした、疾患啓発協働事業を開始した。
太っている状態を指す「肥満」と混同されがちだが、「肥満症」は脳卒中、がん、心血管疾患など肥満による健康障害やそのリスクを抱える深刻な慢性疾患。だが、「肥満は自己責任」と捉えられがちのため、医療機関への相談に踏み出せない人が多い。ノボノルディスクファーマの調査によると、肥満症の認知率は13%まで上昇しているものの、半数以上が「医療機関に相談したくない」と回答。その要因として、自己責任感などの心理的要因だけでなく、費用面やどの診療科で受診できるのかわからないといった、肥満症治療に関する情報が不足していることがわかった。
今回の事業では、JASTの取引先である約400の健康保険組合の協力のもと、レセプトデータや健康診断データをもとに、BMI25以上で健康障害を抱える人を抽出。対象者に肥満症の正しい知識を伝える啓発リーフレットを郵送し、医師への相談を促す。実施期間は今月から年末まで。
両社は、取り組みを通じて肥満症の認知向上と医療受診行動の促進を図り、肥満症をもつ人の生活の質向上と長期的な健康支援につなげたいとしている。
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