【女性ヘルスケア市場観測】既存事業の強みを新領域へ活用、今週の新商品7選

女性ヘルスケア市場を日々ウォッチしている編集部が、新商品・サービスを厳選して紹介するコーナー。女性たちの新たな健康課題やニーズに着目した新商品・サービスから、市場の動きを探っていこう。

今週の注目は、本業で培った知見や顧客理解を新たな事業に生かす2社の取り組み。女性に人気のヨガスタジオを運営するLAVAは、ヨガ事業で培った”健康の習慣化支援”のノウハウをアイケアに応用、ロッテはガム事業による「噛むこと」の知見を歯科向けサービスとして事業化。両者に共通するのは、本業を通じて築いた市場からの信頼や専門性を生かした点だ。LAVAは「健康習慣づくりや体のケアに強い」、ロッテは「噛むこと・口腔領域に強い」といった認識が浸透している。すでに獲得しているこうしたポジションが、新たな価値を提案する際にも大きな武器となりそうだ。

女性ヘルスケア市場の新商品・サービス7選

【LAVA】アイケア新業態に参入、強みはヨガで培った“習慣化支援”   

全国に700店舗以上のホットヨガスタジオを運営するLAVAが、目のコンディションを整える新業態「Memiel(メミエル)」を立ち上げた。スマホやPCの長時間使用による目の疲れやピントの合いにくさなど、“見え方の不調”を、EMSと手技でケアする。ヨガ事業を主力とする同社が、なぜアイケア事業に参入したのか。編集部の取材に対し、「これまでも一貫して”美と健康”をテーマに事業を展開してきた」と説明。同社では、目のコンディションは仕事や学習のパフォーマンスだけでなく、睡眠の質にも影響する重要な健康課題と位置付け、「歯の定期検診や運動習慣のように、目を定期的にケアする文化を広げたい」と話している。長年のヨガ事業で培った、健康の習慣化支援のノウハウが強みだと言い、全国展開を視野に入れる。目のケアを一時的な対処ではなく習慣として根付かせることで、新たな健康市場の開拓を目指す。

「目がスッキリするサロン Memiel」

【出典】LAVA International

 

【ロッテ】ガム事業による「噛むこと」の知見を事業化、歯科医院向けシステム販売

ロッテホールディングスは、歯科医院向け口腔リハビリサポートシステム「mogpal(モグパル)」の全国販売を開始した。高齢者のオーラルフレイルや子どもの口腔機能発達不全症への対応を支援するもので、歯科医院における検査、書類作成、トレーニングをワンストップで提供する。診療報酬改定により口腔機能管理への関心が高まる一方、現場では制度対応やスタッフ教育、リハビリ提供体制の構築が導入の壁となっていた。同システムはこうした課題の解決を通じて生活者の健康寿命延伸を目指すもので、2030年度までに歯科医院全体の20%への普及を目標に掲げる。展開にあたり活用するのは、同社がガム事業で培った、「噛むこと」に関する専門的なノウハウとブランド力。これらの資産を「最大限に活用したい」とし、本事業を、売上100億円を目指すウェルネス事業の新たな柱に据える。

【出典】ロッテ

 

【資生堂】テスト販売好評で「グミ洗顔」本格展開、洗顔キャンセル界隈が開発の起点

グミ状の洗顔料「肌グミ」を、今月21日に再販する。昨年のテスト販売で想定を上回る支持を集めたことから、取り扱い店舗を大幅に拡大。マツキヨココカラの店舗で発売する。開発の起点は、洗顔を面倒と感じる若年層の「洗顔キャンセル界隈」。泡立て不要の手軽さと、ぷるぷるとした独自の使用感を両立し、洗顔を”義務”から”楽しみ”に変える体験価値を訴求して話題を集めた。一方、価格(2200円/税抜)が購入の障壁になっていることもわかったことから、今後は、価格以上の体験価値を伝えるコミュニケーションを強化する。

洗うたび”ぷるちゅる”素肌を叶える美容液生まれのグミ洗顔「S 肌グミ N」

【出典】資生堂

 

【ビズジーン】飲酒後の不安に対応「母乳アルコールチェッカー」、潜在ニーズ捉え1万キット突破

母乳アルコールチェッカー「ミルクリア」が、6月時点で累計販売1万キットを突破した。母乳中のアルコール濃度を2分で確認できるセルフチェックツールで、授乳中の飲酒後に「いつ授乳を再開してよいかわからない」といった不安に対応する。同社調査では、授乳経験者の半数が「授乳期間中にお酒を飲みたい」、3人に1人が「飲めないことがストレス」と回答。また、56%が「母乳中のアルコール濃度を測れたらよい」と答え、授乳中の安全な飲酒ニーズがわかった。感覚や経験に頼りがちだった判断を“見える化”したことで、子育て期女性の潜在ニーズを捉えた事例だ。

【出典】ビズジーン

 

【ワコール】フェムケアブランドから新シリーズ、ターゲットは30・40代女性

養生の考え方をベースにした同社発のフェムケアブランド「YOJOY(ヨジョイ)」から、アンダーウェアの新シリーズ「うつろいもたおやかに」を5月末に発売した。生理周期の過ごし方に合わせてアンダーウェアを選ぶシリーズで、今回のターゲットは、女性ホルモンの変化による心身の揺らぎを感じやすい30代後半〜40代前半。締め付けや不快感を軽減しながら、すっきりとしたシルエットの演出にこだわった。汗消臭機能のある素材を採用し、気になるニオイにも配慮。陰陽五行の木火土金水を意識したカラー展開も特徴的。

「YOJOY」から月経周期の揺らぎに寄り添う新シリーズ。アンダーウェア「うつろいもたおやかに」

【出典】ワコール

 

【幸年期マチュアライフ協会】更年期ロス解消へ、「更年期検定」開始 知識啓発を行動変容の入口に

更年期の正しい知識を習得することで、自身や周囲の意識変容や行動変容につなげてもらおうと、個人・法人向けに「更年期検定」を開始した。検定の構成は3〜1級で、合格者に各呼称を授与する。同協会はこれまでに、更年期の理解を深めるカードゲームの開発やワークショップ、男女の更年期の実態調査、中高の保護者を対象にしたセミナーなどを行ってきた。更年期の不調により生活や仕事に何らかのマイナスの影響がでる「更年期ロス」の解消を目指しており、同検定の開始はその一環。

 

【女性総合診療センター】「女性漢方外来」と「更年期外来」開設、性差に寄り添う診療

女性の健康総合センターの創設に合わせて設置された女性総合診療センター(東京・世田谷)が、「更年期外来」と「女性漢方外来」を5月に開設した。同センターは、ライフステージと性差を意識した診療をコンセプトに掲げ、女性内科、女性外科・婦人科、不妊診療科、女性精神科、女性歯科の5診療科を設置している。今回開設した2外来は、「女性外科・婦人科」内の専門外来の位置づけとなる。更年期外来では、ホルモン補充療法や漢方、生活習慣の見直しを組み合わせた診療を、女性漢方外来では、東洋医学に基づきながら西洋医学の薬も併用する治療を提案する。

 

女性ヘルスケア白書2026 市場動向予測レポート

2026年度の女性ヘルスケア市場を予測する「女性ヘルスケア白書2026年度版  市場動向予測」を発行しました。これまでにBtoC企業、BtoB企業、自治体、医療機関、マスメディア、教育機関など、さまざまな業種の方に広くご活用いただいている、恒例の人気レポートです。新規事業の企画・開発、マーケティング設計、販売戦略における意思決定にご活用ください。レポート詳細・お申し込みはこちら

女性ヘルスケア白書2026 市場動向予測レポート(PC)

 

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