「目の健康寿命」と「平均寿命」の開きは20年以上、女性63.6歳、男性58.0歳
平均寿命や健康寿命と同様に「目の健康寿命」も男性より女性の方が長いようだ。自分の目が健康であると自覚している期間の平均を「目の健康寿命」と定義し、ジョンソン・エンド・ジョンソンが調査したところ、2023年の「目の健康寿命」は女性63.6歳、男性58.0歳だった。
調査対象は10代~80代の男女2,525人(コンタクトレンズ使用者、メガネのみ使用者、視力矯正無し)。現在の目の健康状態(※)について「良い」「まぁ良い」「普通」「あまり良くない」「良くない」のいずれかを選択してもらい、「あまり良くない」「良くない」の回答から目の健康寿命を算出した。調査は2021年から今回で3回目で、毎年、女性の方が男性を上回ることがわかった。(※)目の健康状態は回答者の自覚によるもので、視力や眼の不調、眼病を含む。
属性別で見ても女性の方が目の健康寿命は長く、次の結果に。
- コンタクトレンズ使用者:女性61.3歳、男性54.0歳
- メガネのみ使用者:女性58.5歳、男性47.0歳
- 視力矯正無し:女性74.7歳、男性67.4歳
同社は平均寿命と目の健康寿命の差にも着目しており、男女ともに平均寿命(女性87.09歳、男性81.05歳)と20年以上もの開きがあると指摘。平均寿命が延伸する中、QOLの維持に向けては目の健康寿命延伸も必要な要素となるが、現状はアイフレイル対策のニーズは高いとは言えない。ある調査では、健康面で不安を感じている部位の最多が「目・視覚」であるにも関わらず、普段から目の健康維持に努めている人は少ないことがわかっている。目の健康寿命延伸に向けたアイフレイル対策は、まずは啓発によるニーズの顕在化が必要と言えそうだ。
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