【女性の健康週間】自治体の取り組み2,127のうち、工夫を凝らした6事例を厳選
3月1日〜8日は「女性の健康週間」。女性の生涯の健康を社会全体で支援するため厚労省が定めたもので、この期間に合わせて毎年、全国の自治体がさまざまな取組みを実施する。取組みとして目立つのは妊娠・産後・高齢期の女性を対象にしたもので、女性の健康を啓発するリーフレット配布やポスター掲示、乳幼児健診実施、女性がんや骨粗しょう症のレディースドック実施、健康相談窓口の設置など。”熱量”は自治体によってばらつきがあり、webサイト上で「女性の健康週間」の周知のみにとどまるところもあれば、ラジオ放送による健康啓発や、料理教室の実施、女性の健康ボード制作など、企画力ある取り組みも。そこで編集部が、全国の自治体の取り組み2,127事例をチェックし、特に工夫が盛り込まれているものをピックアップした。企業のプロモーションと比べると派手さには欠けるが、社会の関心が女性の健康課題に向けられる中、住民から一定の反応はありそうだ。
目次
女性の健康ボードゲーム、高校生と制作(山形・寒河江)
思春期特有の月経困難症やPMSなどの健康課題に悩む高校生が多い一方で、健康課題を啓発する情報が届きにくいことから市内の女子高校生と共同で、10代前半~30代後半の女性特有のライフイベントや健康対策をまとめたボードゲームを制作。制作したボードゲームは保健センターで一般向けに配布する(3/1~3/31)。今後、高校の授業内で活用できないか検討中とのこと。
「女性の健康週間」に関する川柳募集(山形・寒河江)
市民を対象に、骨粗しょう症をテーマにした川柳を募集。51作品の応募があり、骨粗しょう症を予防する運動や栄養素などに言及した5つの作品が入選した。女性の健康週間に合わせ、役場内の啓発コーナーで入選作品を紹介(3/1~3/31)。
アピアランスケア用品助成(茨城・つくばみらい)
つくばみらい市ではアピアランスケア用品の購入やレンタル費用の助成をしており、女性の健康週間で当制度の周知を図っている(2月25日~)。対象となるアピアランス用品は、ウィッグ(全頭かつら、装着用ネット)、乳房補正具(補正下着、人工乳房、補正パッド等)、アピアランス用品(部分かつら、ウィッグの付属品、眉毛シール、エピテーゼ等)。
心斎橋パルコ内のイベントに協力(大阪)
心斎橋パルコの医療モール「ウェルパ」内で開催する国際女性デーのイベント展示物として、女性特有がんの啓発資材(リーフレット、デジタルサイネージ)を提供(3/8~3/10)。
ヘルシークッキング(石川・金沢)
40〜64歳までの女性を対象にした、管理栄養士による更年期の講話や調理実習、試食イベントを実施(3/1~3/2)。
オンライン禁煙プログラム(奈良・生駒)
オンライン面談指導と一般医薬品(ニコチンパッチかニコチンガム)の自宅配送を組み合わせた、6カ月間の禁煙支援プログラムを周知。
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