【目の愛護デー】アイフレイルを感じる40代以上女性、6割 

毎年10月10日は「目の愛護デー」。視野障害の体験会や講演会などのイベントが全国の自治体などで開催される。日本眼科学会・日本眼科医会や関連諸団体が運営する日本眼科医啓発会議は、「アイフレイル」を啓発。アイフレイルとは、「加齢に伴って目の脆弱性が増加することに、さまざまな外的・内的要因が加わることで視機能が低下した状態、また、そのリスクが高い状態」のこと。進行すると、社会的フレイル(就労・外出・社会参加の減少)、身体的フレイル(移動機能低下)、心理的・認知的フレイル(うつ・認知機能低下)が進み、健康寿命を縮めてしまう詳細:アイフレイル・ガイドブック

同会議が40代以上の男女を対象に実施した調査によると、アイフレイルを感じている人は女性64%、男性56%で、特に50代女性に多い日本眼科啓発会議「目の健康に関する意識調査」2021.4

【出典】日本眼科啓発会議「目の健康に関する意識調査」

 

具体的にはどんなアイフレイルを感じているのか?男女計のトップ3は「小さな文字が読みにくい」「目が疲れやすい」「視力が低下している」。男女別・年代別の結果は以下。

【出典】日本眼科啓発会議「目の健康に関する意識調査」

 

続いて、「見え方を片目ずつチェック」「眼圧測定」「目の精密な検査を行い、異常や衰えがないか確認」など、アイフレイルの検査の受診意向を聞いたところ、「受けたい」と回答した割合は男性より女性が高く、40〜70代の全年代において8割前後に上った。

【出典】日本眼科啓発会議「目の健康に関する意識調査」

 

他、「現在健康面で不自由を感じていること」を「目(視覚)」「歯」「足腰」「皮膚」「物忘れ」「耳」「鼻」の中から複数選択させる質問では、最多は「目(視覚)」で47.7%に上った。だが、「普段から健康維持などに努めていること」を聞いた質問で上位に上がったのは「歯」46.3%、「足腰」39.4%で、「視覚」は26.1%にとどまった。

調査結果を踏まえ同会議は、「アイフレイル世代の2人に1人が目に不自由や不安を感じているにもかかわらず、普段から健康維持・疾病予防に努めている人はその半分程度しかいない。健康維持のための情報が行き届いている歯や足腰に比べて、目は、そのような情報が流通していないこと、そもそも自分で努力できることが少ないこと、などが課題である」と指摘している。

同会議のHPでは、アイフレイルを自己チェックできる6つのツールを掲載し、40歳以上の人に目の検査を受けるよう呼びかけている。ネット上で簡単にチェックできるので、あなたが40歳以上なら要チェック。

 

 

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