女性の尿漏れ対策、「根本解決」よりも「症状ケア」「何もしない」
せきやくしゃみ、走ったときなど、日常生活のふとした瞬間に経験する尿漏れ。40~60代以上の女性の約2人に1人が経験している症状で、多くの中高年女性にとって身近な悩みだ(花王「尿漏れ実態アンケート」2023)。だが対策行動を取っていない女性は多く、健康・美容機器メーカーの創通メディカルが実施した調査では、尿漏れを経験するも何も対策をしていない女性は約4割に上った(「尿漏れに関する実態調査」2023,20〜50代以上の女性207人)。
目次
尿漏れを経験しはじめた時期、30代・40代が7割
尿漏れを「経験しはじめた時期」を聞いたところ、30代・40代で経験し始めた人が多く7割に上った。尿漏れのきっかけとなる妊娠・出産や更年期が背景にあると考えられる。
尿漏れのタイミング、せき・くしゃみ7割
尿漏れが起きるタイミングは、最多が「せき・くしゃみをしたとき」で約7割。次いで「トイレを我慢したとき」が約5割で、「トイレを急いだとき」は3割。トイレまわりのシーンで尿漏れを経験する人が多い。
尿漏れによる悩み、不快感や臭いだけでなく精神的ショックも
尿漏れで感じた具体的な悩みのトップは「下着が濡れることによる不快感」で、約8割。次いで「下着が汚れる」「におい」など、尿漏れによる直接的な悩みが目立つ。「精神的なショック」や「はずかしさ」を感じる人も5割と多く、精神面に与える負担も大きい。
尿漏れ対策、何もしていない4割
尿漏れ対策として実施していることは、「尿漏れパッドやショーツなどの対策アイテムを使用している」が最多で約6割。骨盤底筋などの運動による根本的な改善よりも、症状への対処で対策する人が圧倒的に多い。「何もしていないが、今後は何かしたい」と回答した人は4割を超えた。これについて同社は、「尿漏れが加齢によるものというイメージが強いことから、セルフケアの意識が薄いことが原因では」とみている。
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