女性はピルに何を求める?避妊以外のセルフケアニーズを調査(10〜20代)
ピルは「避妊のために服用するもの」というイメージがあるが、月経痛やPMSの緩和、経血量の減少、肌荒れ軽減、がんリスク低下などさまざまな効果が期待されている。そこで、オンラインピル診療サービス「mederi Pill(メデリピル)」を展開するmederi(東京・目黒)が、避妊以外でピルに求めることについて意識調査を実施。年代によるニーズの違いを明らかにした。
調査は今年1〜5月に、同社のオンラインピル診療サービスを受けた10〜40代の女性ユーザー16,462人に実施。「ピルで改善したい症状」を聞いたところ、10代は生理痛やニキビ・肌荒れの改善、20代と30代は生理痛とPMSの改善、40代は生理日を移動させるために中用量ピルを活用する人が目立った。
調査結果を踏まえ同社は、ピルの服用に関する年代別の意識や背景について、次のように考察している。
- 10代:初経を迎え、ホルモンバランスの変化による不調を感じ始めるようになる世代。思春期特有の症状でもあるニキビ・肌荒れの改善が他世代と比較しても高い結果に
- 20代:就労・結婚・生活で多忙となる中で、PMSや生理痛への対処としてピルを活用。健康とキャリアの両立を図る“総合ケア”の手段として浸透し始めている
- 30代:仕事や育児の両立、感情や体調の波の安定化を重視し、PMSへの対策としてピルを活用。心身のセルフマネジメント手段としての役割がより明確に
- 40代:服用にあたっては年齢や生活習慣などの理由により低用量ピルの服用が制限される場合もあるため、中用量ピルの利用者の割合が高い傾向に
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