血管障害の新たな予防治療のカギは?順天堂大学

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血管障害の予防治療の新たなカギとなるのは「血管平滑筋細胞のオートファジー(※1)機能の亢進」である可能性が示唆されたという、順天堂大学大学院医学研究科代謝内分泌内科学の研究グループ(※2)による研究報告。

今回の研究により、血管平滑筋細胞(※3)のオートファジーの機能低下が細胞死や細胞老化を引き起こし、西洋食の摂取による動脈硬化の進展と大動脈瘤の形成を促進することがわかった。動脈硬化や大動脈瘤など血管障害に対する予防や治療は近年格段に進歩しているが、それらを完全に抑制するには至っていない。研究グループは「本研究の発見により、血管平滑筋細胞のオートファジーをターゲットとした血管障害の新規予防・治療薬の開発に繋がる可能性がある」と述べている。⇒【詳細】血管のオートファジー機能低下が動脈硬化進展や大動脈瘤形成を促進する(順天堂大学)

出典:順天堂大学

(※1)酵母から哺乳類にかけ生体に広く保存されているタンパク分解機構の一つ。細胞内の不要な内容物をライソゾーム(タンパク分解酵素を多数有している)で分解し、再利用する
(※2)遅野井 雄介助教、三田 智也准教授、綿田 裕孝教授ら
(※3)血管は内膜、中膜、外膜の三層構造で構成されており、中膜に存在しているのが血管平滑筋細胞

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