3Dアルゴリズムによる「カスタマイズ哺乳瓶」など、タイム誌が選ぶ2024年の画期的な発明品(vol.3)
米ニュースマガジンのTIME誌が10月末に発表した、「The Best Inventions of 2024」。世界中で最も革新的で影響力のある発明品やアイデアを紹介する特集で、特別賞を含め250製品を選出。vol.1、Vol.2に続き本稿では、全受賞結果に目を通したウーマンズラボ編集部の視点で、育児に役立つ画期的な製品をご紹介。
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3Dアルゴリズムで、哺乳瓶をカスタマイズ
自分専用のカスタマイズ哺乳瓶「The Anatomy Bottle」。ユーザーは5種類の乳首の色と形から哺乳瓶をカスタマイズでき、専用のアプリで自身の胸をスキャンすれば、独自の3Dアルゴリズムによりおすすめの色と形が提案される。母親の胸の機能、形状、色、弾力性、質感、触感を再現し、赤ちゃんの母乳から哺乳瓶への移行をサポートする。より自然な授乳を実現するため、赤ちゃんの吸う動きに反応して、ミルクの流れを調整する世界初の機能も搭載。この機能により、赤ちゃんは満腹感を正常に認識し、過剰な授乳を減らすことで、成長と発達をサポートする。また、弾力性や機能が実際の乳首を模倣しているため、赤ちゃんの顎の筋肉も鍛え、口腔の発達も促進。乳幼児用品業界で革新的な製品を表彰する米国のコンテスト「JPMA Innovation Awards 2024」の受賞も果たした。
椅子・壁をロッキングチェアに、赤ちゃんをあやすポータブルデバイス
椅子や壁を瞬時にロッキングチェア(揺れる椅子)へと変えてしまう、ポータブルデバイスの背もたれ「Ready-Rocker」。ベッドやソファ、椅子、ベンチ、壁など屋内・屋外に関係なく、どんな座面でも使用でき、授乳中や赤ちゃんをあやすときに役立つ。人間工学に基づいた設計で、軽量かつ持ち運びしやすい。旅行や外出先でも使える。赤ちゃんをあやすのに役立つだけでなく、腰部サポートを必要とする高齢者や、リラックスやストレス解消を求める人にも支持されている。
米国で1万台以上売れた、スマートカレンダー
壁掛け型スマートカレンダー「Calendar Max」。27インチのスマートタッチスクリーンで家族のスケジュール管理をサポートする。Google、Outlook、Apple、Yahoo、Cozi(アメリカで広く使われている家族用の管理アプリ)などのアプリと自動同期し、家族全員のカレンダーを表示。夕食計画や家事リスト、To Doリストなども共有できる。AI搭載アプリにより、食事プランや買い物リストの作成も簡単にでき、親の負担軽減にも貢献。モバイルアプリでも管理できるほか、フォントサイズの変更や表示形式のカスタマイズ、スリープモードなど、日常をサポートする便利な機能を多数搭載。今年1月に発売後、約6週間で先行予約で完売し、現在までに米国で1万台以上を販売。
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