成長が鈍化する美容・パーソナルケア業界、消費者が重視していることは? 2025年の5つの世界トレンド
同社の健康・美容インサイトマネージャーのヤン・フー氏は、「美容・パーソナルケア業界では成長の鈍化が見られ、『価値』の概念が再定義されつつある。ただ贅沢であればいい時代は終わり、本質的な価値に目を向けた選択が求められてる」と指摘した上で、各トレンドについて次のように紹介している。
- 節約ビューティ
消費者は美容消費に、より慎重になっており、予算内で”質の高い製品”を提供するブランドを選ぶようになっている - クリニカル・コンフィデンス
消費者は、科学的な裏付けや医療専門家が推奨するブランドに惹かれる傾向が強くなっている - ヘルススパン・プラン
“健康寿命へのこだわり”から、消費者は長期的な健康目標と一致するブランドや製品を選んでいる - ロイヤルティ・イマージョン
消費者は、没入感があり、エンターテイメント性が高く、SNSなどで共有しやすい美容体験を求めている - エコ評価
消費者はこれまで以上にサステナビリティに注目。包装廃棄に関する新たな規制が2024年に始まったEUでは、リフィル式のプレミアムフレグランス、スキンケアの詰め替え製品、プラスチック不使用の歯ブラシパッケージなどが注目を集めている。サステナビリティがまだ発展途上にあるアジア太平洋地域などでは、アップサイクル素材の活用が進み、意識の醸成につながっている
【編集部おすすめ記事】
■世界の女性向け健康アプリ市場43億ドルへ、身体的健康と精神的健康の機能を統合したUX
■世界消費者トレンドは、健康寿命へのこだわり “脱”受身型
■アジア地域のヘルスケア市場、最新動向をキャッチアップ
■売れるフェムテックの「開発」と「販売戦略」 17の障壁と対策
■女性のヘルスケアトレンド 一覧