幅広い年代層に人気!女性のコスメ新トレンド

オルチャンメイクや韓国アイドルの人気をきっかけに火がついた「韓国メイク」は、今、日本の10代20代の女性の間で常にお手本とされている。ツヤ肌を演出できる大人気のクッションファンデも、韓国での人気から日本にやってきたコスメで、今や国内でも各メーカーから続々と発売されている。そして今、コスメアイテムの新たなジャンルとして確立されてきているのが「ティント」だ。

<参考記事>
人気は想像以上!史上No.1の売上更新中のコスメ
ファッションもメイクも韓国がお手本!韓国ブーム再燃

従来のコスメとは違う、染めるコスメ「ティント」

ティント(tint)は英語で「色を染める」「ほのかな色」などの意味を持つ。この言葉がコスメ業界で使われているのは、「肌を染める」ことでメイクをするという考えからだ。唇に使用する「ティントリップ」は、唇の角質層に浸透して唇を着色する。アイブロウとして使用する「眉ティント」は、眉毛ではなく地肌を茶色く染める。「肌に色を乗せる」ことで発色させる通常のメイクとは異なり肌そのものを着色するため、こすってメイクが落ちたり食事中に食器に色が移ることもなく、発色が長時間持つのが特徴だ。

アートメイクの短期間バージョン 幅広い年代層に人気

ティント=アートメイク(顔に施すタトゥー)の短期間バージョン、というイメージだと分かりやすいかもしれない。一度メイクをしたら数年間落ちないアートメイクに対し、ティントは数時間、数日間で落ちるので失敗したとしてもやり直しがきく。

リップティントが先行して人気を集め、続いて眉ティントが爆発的に売れている。昨年末に発表された日経トレンディ(日経BP社)の2016年ベストヒット30にもランクインした大人気商品で、10代〜50代向けまで、幅広い年齢のファッション誌や美容雑誌で取り上げられている。

メイクの方法を見てみよう

ティント商品の使い方をYou Tuberの紹介で見てみよう。以下でご紹介するのは、日経トレンディ2016ベスト30にもランクインした(株)かならぼの「フジコ眉ティント」。カラーを眉の上に塗り、しばらくしたら剥がすパックタイプ。海苔が顔に張り付いたようなその光景が、お笑いタレントの「イモトみたいだ!」とSNS映えしたことも話題を集める要因となった。

続いて、こちらも同社から発売されている唇専用のティント商品「オトナティント」。リップティントには、グロスのように「塗るタイプ」と、眉ティントのように「塗って剥がすパックタイプ」があるが、こちらは「パックタイプ」。

ファッション感度の高い一部の若い女性の間では5年ほど前からweb上などで盛り上がっていたティントだが、国内でもティントを発売するメーカーが増えたこと、そして眉ティントが新たに人気商品として注目されていることで、昨年あたりからはティントの認知度も急上昇し、着実にティントファンを増やし続けている。

ティントの人気ポイントは「落ちないコスメ」

血色リップやナチュラルな眉毛など「トレンド顔を作れる」ことや、「韓国メイクに仕上がる」ことがトレンドの発端となったティントだが、今や年齢・ジャンル問わずこれだけ多くの女性に支持されるようになったのは「落ちにくい」からだ。一度つければ数時間、眉ティントに関しては数日間発色が持続する。

  • 「朝のメイク時間が短くなった」
  • 「メイクが楽になった」
  • 「リップティントなら、口紅やグロスみたいに食器に色が移らない」
  • 「メイクを頻繁に直していたが、ティントならその必要なし」
  • 「スッピンでもティントを使ってればスッピン感がない」
  • 「スーパーやコンビニなどちょっとした外出の時に、さっと出れる」

など、ティントによる「時短効果」は大きい。仕事、勉強、家事・育児、スキンケア、メイクなど、毎日やることが多い女性にとっては、「朝のメイクや日中のメイク直しにかける時間」は、数秒数分でも短縮できるものなら短縮したい。でも手抜きはしたくない。そんな女性たちのメイクニーズに応えているのがティントシリーズ、共感を得ている大きな理由だ。

時短メイクとしても評価されていることを考慮すると、ティントは一過性のトレンドではなく、「落ちないコスメ」という新しいジャンルで定番化していきそうだ。リップティントや眉ティントほどではないが、ティントチークもじわじわと人気を集め、次はどんなティントコスメが登場するのか?待ちわびる女性も多いだろう。

ティント人気の裏では不安の声も

しかし挑戦してはみたものの、ティントの短所でもある「唇の乾燥や荒れ」に耐えられずに継続利用を断念する人もいる。また「肌を染める」ことに対して体への影響を気にする人も多い。色素沈着や体内への影響だ。ティント人気と合わせ、美容面・健康面への配慮も必要だ。

 

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