2024年のヘルスケア、8つのトレンドキーワード発表

女性向けの健康情報メディア「FYTTE」は先月末、2024年の健康・美容領域のトレンドを予測した「FYTTEヘルスケアトレンド2024」を発表した。ヘルスケア分野のオピニオンリーダー10人(※)の声をもとに、FYTTE編集部員が2024年のトレンドを分析し、トレンドワードを選定したもの。選定にあたっては、「周りと比べたり誰かの真似をするのではなく、その時々の自分に合った最適なヘルスケアのスタイルを柔軟に構築する」という昨今のヘルスケアのあり方を重視しつつ、アフターコロナ・物価上昇・AI技術の進化などの世相を反映した。

みんなのフェムトレ

生理痛や更年期といった身近な不調ケアから女性の働き方に至るまで、女性特有の不調を解決するモノ・サービス=フェムケアが話題。社会では皆でフェムケアに向き合う動きも広がっている。そんななか、2024年は自分にとって必要なフェムケアの知識や方法などを学び、実践を重ねる“フェム・トレーニング”のフェーズへ。日常生活に根差した、より実践的な知恵やメソッドにも関心が集まる。

 

メリハリ美容

肌や頭皮・頭髪ケアなど定番のエイジングケアに加え、これまでコロナ禍でなおざりになっていた口もとや下顔面ケアにも注目が集まっている。とはいえ、最近はケアアイテムもアプローチ法もパーツごとに多岐にわたるうえ、物価高も相まって、優先順位をつけて時間と予算を賢く投資する動きも。自分にとって最も必要なものを選び抜き効率的に行う「メリハリ美容」が、ビューティ分野の新スタイルに。

 

シン・コンディショニング

ピラティスを始め、しなやかでいつまでも動ける体づくりへのニーズが高まっている。こうした流れを背景に、2024年は姿勢や骨格・関節のゆがみを改善し、“体の土台”を整えるという意識がさらに広がる。体の軸を整えるための新メソッドや知見も出てくることが予想される。FYTTEが提唱するのが「シン・コンディショニング」。“シン”は「新」「真」「心」「深」「芯」といった意味をもち、姿勢と自律神経の関係にも注目。

 

タイパ食

忙しい現代人にとって、栄養バランスの良い食事をいかに毎日とるかは課題のひとつ。そこで注目は、タイムパフォーマンスを意識した食事「タイパ食」。1食で複数の栄養が効率良く摂れる食品やパーソナライズサプリなどが登場するなか、「何を・いつ・どう食べるか」といった時間栄養学もカギに。不足しがちな栄養を効率良く、おいしく補う方法や商品へのニーズが高まっていく。

 

AIヘルス

スマートウォッチを始め、さまざまな形態のヘルスケアデバイスが身近になった今、日常的に健康状態を可視化して管理する人が増加。医療現場ではデバイス機能を活かした「スマートウォッチ外来」も登場。AI技術の進化が話題になった2023年に続き、今年のヘルスケア分野でもAIを駆使したサービスが躍進する。

 

エンタフィット2024

昨年に続き、エンタメ×フィットネスを意味する「エンタフィット」に注目。仲間と行うグループダイエットが人気の他、隙間時間に負担なく通えるジム形態も目白押し。ストイックに頑張るだけでなく、楽しむ要素や気軽さを打ち出した新しいフィットネスの動きも目立っている。また、オリンピックイヤーの2024年は新種目のスポーツクライミングやダンスなどを含め、スポーツ全体の盛り上がりも期待大。

 

バランス休養

「休養」は今や社会最大の関心事。ムードフードやリカバリーウエア、デジタルデトックスといった身近なツールや方法はもちろん、研究やテクノロジーを駆使した睡眠メソッドも進化中。こうしたなか、2024年は休養への認識がよりポジティブかつアクティブな意味に変容していく。自分にとって最適な“活動”と“休養”のコツやバランスを知り実践することで、パフォーマンス向上につなげようという機運が一層高まる。

 

免疫強化

コロナ禍以降、感染症などウイルスから体を守るためのセルフケアを意識する人が増え、店頭には免疫ケアを打ち出した食品が続々と登場している。脱コロナ後の2024年も、食事・生活習慣の見直し、栄養素乳酸菌の活用、腸からのアプローチなど、免疫力の底上げ・強化に関する最新の免疫ケア事情に要注目。

※オピニオンリーダー

 

 

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