健康志向×価格高騰が食トレンドを形成 「食トレンド予測2024」発表 クックパッド

レシピサービスのクックパッドは先月末、2023年を象徴する料理・食材のトレンドと、2024年の流行の兆しがある料理・食材を選出する「食トレンド大賞2023」と「食トレンド予測2024」を発表した。クックパッドの検索・アクセスデータ、ニュースメディアの「クックパッドニュース」、SNSや各種メディアで話題になったトピックス、有識者が注目する動向などを元にクックパッドが独自に選出するもので、2017年に開始し今年で7回目となる。

食トレンド大賞2023:見た目の楽しさと実用性の二極化、健康志向×価格高騰で米粉は長期トレンドに

コロナが5類移行となったアフターコロナの2023年においても、コロナ禍で主流となったSNS発の食トレンド誕生の流れが続いた。新しい発想のメニューや作り方で話題を集めた「ライスペーパー」「暗殺者のパスタ」、カフェやテイクアウト専門店発の見た目が楽しい「進化系クロワッサン」「2Dケーキ」「プヂン」などが、SNSによって大きなトレンドに。

一方で、相次ぐ食料品の値上げや円安を背景に、違う角度の食トレンドも生まれた。昨年に続く小麦粉高騰からの「米粉」人気の高まりは、生活者の健康志向にも合致し長期トレンドに。パンやクッキーなどのお菓子に使われることが多かった米粉が、近年はお好み焼きやチヂミ、餃子、唐揚げなど、日常的な料理に使われることが増えている。また卵の高騰により、「卵なしレシピ」も注目を集めた。

見た目が楽しい料理と実用的な料理。2023年はこの二極化が進む結果となった。「食トレンド大賞2023」の詳細はこちら

【出典】クックパッド

  • 大賞:ライスペーパー
  • 入賞:暗殺者のパスタ
  • 入賞:進化系クロワッサン
  • 入賞:卵なしレシピ
  • 入賞:米粉
  • 入賞:2Dケーキ
  • 入賞:プヂン

 

食トレンド予測2024:健康志向×物価高騰で、高まる米への評価

2024年は、2022年以降続いている物価高騰と健康志向の高まりにより、米への評価がさらに高まる兆し。人気の主食として米が再び脚光を浴びる可能性が高まっており、おにぎりやお粥の他、とうもろこしなど、日本に古くからある食材や料理がSNSや海外からのアイディアに影響を受けて、これまでとは異なるスタイルで楽しまれる。例えば「アジアン粥」。日本ではお粥は不調の時に食べる”療養食”のイメージがあるが、近隣諸国では日常食として食べられており、国内でも専門店が登場していることから、今後は”健康食”として広がっていくと予測。「食トレンド予測2024」の詳細はこちら

 

【出典】クックパッド

  • パリおにぎり
  • とうもろこし
  • モノクロスイーツ
  • クラフト紅茶
  • アジアン粥
  • 英国式スコーン
  • グラブジャムン

 

女性の健康食品の選択基準は?

小林製薬の紅麹サプリを巡る問題で、健康食品への不信感や動揺が消費者の間で広がっています。特に男性よりも健康意識・健康行動者率が高い女性による “健康食品の摂取控え” が懸念されることから、健康食品を普段摂取している20〜70代女性を対象に、健康食品に対するイメージの変化や、今後の摂取意向、今後の健康食品の選択基準を調査しました。女性たちのリアルな声からは、今後の健康食品の開発・販促・コミュニケーション設計のヒントを見つけることができます。詳細は「紅麹サプリ問題で、健康食品の選択基準に変化 女性消費者分析でわかった88キーワード」へ。

紅麴サプリ問題 女性消費者動向分析

 

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