未来に希望を持てない日本の若者 国際比較で見る驚きの低さ

将来に明るい希望を持っている若者の割合を6カ国間で比較すると、日本は最も低くわずか12.2%。反対に、希望を持っている若者が半数以上と高いのはアメリカとスウェーデン。平成29年 消費者白書より(調査対象:13歳〜29歳)。

この調査では「将来に希望を持っている」理由までは聞いていないが、希望に満ち溢れた若者がアメリカに最も多いのは、世界をリードする企業や世界的な有名人がアメリカから輩出されていることや、個人主義で社会全体が「生き方の多様性」を認めていることが理由だろうか。スタートアップ企業の数が日本と比べて圧倒的に多いことからも、アメリカには生き方の多様性や自分を自由に表現できる土壌が出来上がっていることがわかる。個々がそれぞれに未来を思い描きやすい空気だから、夢を持ち将来に希望を持てる若者が多いのかもしれない。

スウェーデンの場合は福祉国家であることが大きな理由と言えるだろう。国民は大学まで授業料が無料、医療費もほぼ無料という手厚い福祉を受けられるので、経済的不安を抱えることなく生活できることは世界的に知られている話だ。男性の育児休業取得率も高く、家事・育児が女性ばかりにのしかかることがないので、働く女性も安心して、出産を含めたライフプランを描ける。

一方、日本はどうだろう。今の若者は年金受給をあてにしていないし、雇用不安も常に抱えている。経済的不安が理由で、「自分のことだけで精一杯」と結婚に踏み切れない人も多い。日本が世界トップクラスの長寿国となり「人生100年時代」に突入したことも若者にとっては悩みの種。実際に長生きに否定的な人は多い。人口減少や超高齢社会へと突き進む暗いニュースも、将来に不安を抱える要素だ。自分の将来どころか、日本の将来さえどうなるのかわからない不確定な時代。日本の若者が将来に希望を持てないのも当然といえば当然だ。

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さらに、横並び意識が強く、人と違った意見を持ったり行動をすることに積極的ではない日本の国民性も、自由な生き方・発想を阻み、希望の芽を摘み取っているのかもしれない。

将来に希望を持てないのは、つまりは世の中や自分自身に不満や諦めが多いとも言い換えられるし、精神的な豊かさに乏しいとも言える。希望を持てない日々が続けば精神衛生にもよくない。精神的な豊かさを求めるのは一般的には中高年層だが、この国際比較を見ると、これからの日本をリードしていく若者たちこそ精神的豊かさが必要なのではないか、と考えさせられる。

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