モンゴル 大気汚染で呼吸器系疾患急増 5歳未満児の死亡原因第2位

モンゴル国立公共保健センターとユニセフ発表の報告書(原題:Mongolia’s air pollution crisis: A call to action to protect children’s health)。モンゴルの子どもの半数が暮らすウランバートルの冬季の大気汚染度は国際基準の133倍で、この10年で呼吸器系の疾患が急増しているという。

【出典】公益財団法人日本ユニセフ協会

呼吸器感染症はほぼ3倍になり、5歳未満児の死亡原因の第2位が肺炎となっている。汚染度が高いウランバートル中心部に暮らす子どもたちは、遠隔地に暮らす子どもたちと比較して、肺機能が40%低いことが分かった。報告書では、子どもたちの健康を守るために次の内容を提案している。

  • 大気汚染が健康に及ぼす影響、保護的措置、クリーンエネルギー技術と燃料の使用、そして子どもたちの呼吸器系疾患の早期発見に関する認識を啓発し改善するための公共教育キャンペーンの強化
  • 肺炎球菌ワクチンの接種率の拡大
  • 子どもたちが多くの時間を過ごす公立の幼稚園、学校、および病院における室内空気の質の向上
  • 質の高いマスクの使用と入手に関する一般市民向けガイダンスの提供

 


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