Over60歳のシニア女性、美容医療をどう利用してる?

美容医療ブームが続いている。美容に関する意識も年々上昇し、これまで大きな関心を払ってこなかった層も美容医療に興味を示すようになっている。今回は、シニア(60歳以上)層の美容医療利用の状況を取り上げてみた。(執筆:日本国内の美容クリニック専門サイトアリュクスWEB

「年を取るにつれて内面が充実し、外見のことは徐々に気にしなくなる」というイメージは、どうやら誤ったもののようだ。先日美容外科「東京イセアクリニック」が発表したデータによれば、 「世の中は内面よりも見た目が重要」という考え方は、加齢とともにむしろ高まるようで、男性10代で40.0%から60代で73.3%、女性10代の44.0%から60代では65.3%に比率が増大している(調査主体:美容外科『東京イセアクリニック』調べ)。実際には年齢を重ねるにつれて、外見への意識というのは人生経験上むしろプラスされていくことが多いらしい。

そして、実際に壮年以降の人が美容医療を受ける機会も増えてきた。昨今はNHKや民放などのテレビでも中年以降の方々の美容医療事情について報道されており、目にした方も多いのではないだろうか。

シニア層に人気の治療にはどのようなものが多いのだろう。

よく聞くのはスキンケアの延長として、月一でIPLなどの比較的軽めの治療を受けるケースだ。IPLは光を照射することでシミやくすみを軽減するマシン治療で、美容医療初心者にも人気が高い。加齢が進むと顔はもちろん、デコルテや腕などにも、目立つシミなどがあらわれてコンプレックスの原因になる。こうしたシミに対応できるIPLやレーザーは60代以降のユーザーにも男女問わず頻繁に利用されている。

また、注入剤であるヒアルロン酸でシワを埋めたり、表情筋の働きを抑制するボツリヌストキシンの利用も盛んで、見た目の老化の改善だけでなく、長年の酷使によっていかつくなった表情を優しげにするといった活用法も。

薄毛といえば男性の悩みというイメージだが、女性の間でも加齢にしたがって拡大する。女性の薄毛治療は特にいつまでも元気なイメージの見た目でいたい女性にとってありがたい存在だろう。

さらに年齢が進み、介護を意識する年齢になるとデリケートゾーンの脱毛をする人も増えている。介護を受ける際にどうしても見られることになる部分をできるだけキレイに見せたい、できるだけ迷惑をかけたくないという気持ちがあらわれるようだ。

だが、美容医療にのめり込みすぎたり、よくわからないままに勧誘を受けたりして老後の蓄えを納得のいかない高額出費で失ってしまう人も中にはいるようだ。ユーザー側にも理解を広めて上手に美容医療とつきあう方法を正しく伝えていくことが大切だが、クリニックサイドも今後より成熟した業界になるために、そうしたシニアユーザー層の財政状況を加味した上で、適切な美容医療とその頻度を提案していく営業的な努力が大切になってきている。

【執筆】株式会社alluxe

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