女性の肥満解消に適切な運動法・食事法・医薬品とは?(2/5)

日本人女性の年齢階級別にみた肥満者割合

20歳以上の年齢階級別にみた女性の肥満者(BMI≧25)割合は以下の通り厚生労働省「平成29年国民健康・栄養調査結果の概要」。男性と比較して女性は肥満者の割合が全年齢において低いが、閉経前後の年齢(およそ40代後半~50代)から肥満者の割合が高くなっているのが女性の肥満者割合の特徴と言える。

女性の肥満者割合

厚生労働省「平成29年国民健康・栄養調査結果の概要」

肥満解消の運動方法

日本肥満学会がすすめる運動療法

運動療法により、肥満に合併する代謝指標(HDL-C / 血中インスリン / 血圧)の改善、糖尿病の発症予防を期待できるとし、同学会は以下の運動療法を提案している。

  • 仕事、通勤、家事労働など日常生活の行動でエネルギー消費量を増やす
  • 10分以上継続する中強度(3~6METs)の生活行動(例:速足歩行、自転車通勤)

女性が実践する肥満解消の運動方法

女性が実践している肥満解消のための主な運動方法は以下。

  • ジムで筋トレ
    大型フィットネスクラブでの筋トレよりも近年女性に人気なのは、「サーフフィット」「キックボクシング」「EMSトレーニングジム」などコンセプトの強いスポーツジム。15分トレーニングがコンセプトの「EMSトレーニングジム」や30分フィットネスを謳う「カーブス」のような時短型筋トレジムも人気
  • 自宅で筋トレ、ストレッチ
    自宅派は、ユーチューブ、アプリ、SNS、DVDなどを活用して筋トレやヨガ、ストレッチに取り組む。施設に通う手間・時間をカットできるのがメリット。ヨガ、ストレッチは、筋トレと違って楽に取り組めるため、リテラシーが高い女性は筋トレに取り組むが、リテラシーがまだ低い女性や楽を優先したい女性はヨガやストレッチを選択する
  • 有酸素運動
    近年は、「暗闇フィットネス」「高地空間トレーニング」などエンタメ要素が強かったり、時短で効果を期待できる有酸素運動が人気。” 自宅派 ” はテレビを見ながらトレッドミルを利用するなどがあるが、場所をとる上に音が気になる、組み立てが大変など難点も。また、ジョガーも近年増えている。お金もかからないし、外を走る爽快感にはまる女性多数

以下は「高知空間トレーニング」をコンセプトにしたフィットネススタジオFITLABO×4(東京・港)による動画。30分歩くだけで2時間分の効果に匹敵、筋力トレーニングに関しても通常のトレーニングと同様の運動量にも関わらず高い効果が期待できるとのこと。

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