女性の健康を「女性医学」と「性差医学」の両視点で推進、女性の健康総合センター
女性の健康総合センターセンター長の小宮ひろみ氏は今月18日、東京ビッグサイトで開催されたフェムテックの展示会「Fem +」のカンファレンスで、センターの役割と今後の展望について語った。
女性の健康総合センターは、女性の健康問題に特化した研究・診療の司令塔として機能する、日本初の研究拠点で、今月1日に東京・世田谷の「国立成育医療研究センター」内で開所した(詳細:国内初、女性の健康に特化した研究拠点「女性の健康総合センター」開設、 企業と連携するオープンイノベーションセンターも)。
センターでは「女性医学」と「性差医学」の両者の視点から女性の健康を推進するとして方針を示し、それぞれが焦点を当てているカテゴリーを説明した上で、「今のフェムテック市場は女性医学に寄ったものが中心だが、今後は、性差医学やジェンダード・イノベーションの考えに基づいた製品・サービスも求められる」と指摘した。
●女性医学
女性特有の健康問題や疾患を中心に、女性の身体的・ 生理的な特徴やライフステージに基づいた医療ニーズに応じた研究を行う。この分野では、女性の生涯にわたる健康に影響を与えるさまざまな要因、たとえば月経、妊娠、出産、更年期などに焦点を当てる。●性差医学
男女の生物学的および生理学的な違いが、健康や疾患にどのように影響を与えるかを研究する。性別による違いが、病気の発症、進行、治療にどのように関連しているかを探求する。(引用:小宮ひろみ氏による講演資料「女性の健康総合センターの役割と展望 〜フェムテックの可能性を見据えて〜」)
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