人間関係で疲れる相手1位は配偶者、妻・夫の疲労事情
子を持つ女性と男性、それぞれの疲労の状態・原因・疲労解消法をフジ医療器(大阪)が調査したところ、興味深い男女差が。調査結果からは、家事・育児・介護が女性に偏っている様子がうかがえた他、家庭内での人間関係が疲労の原因になっていることがわかった。各所の調査でも明らかにされているが、総じて常にお疲れなのは男性より女性だ。
目次
調査概要
健康・美容機器メーカーのフジ医療器は、今年の母の日・父の日に合わせて、「お母さんの疲労事情と解消法」と「お父さんの疲労事情と解消」を調査した。対象は子どもをもつ18〜70歳以上の女性686人と、男性1,168人。それぞれの疲労実態を明らかにした
普段から疲れを感じている?
「普段疲れを感じているか?」聞いたところ、「とても感じる」と「感じる」は女性93%、男性83%。疲れの度合いは女性の方が強く、「とても疲れている」は、全年代で優位な性差が見られた。特に60代と70代以上で顕著。
女性:感じている(93%)
男性:感じている(83%)
その疲れ、身体的疲労?精神的疲労?
「とても疲れを感じる」「疲れを感じる」と回答した人に「その疲れは身体的疲労か?精神的疲労か?」と聞いたところ、男女ともに最多は「どちらも」だが、男性より女性の方が多い結果に。「身体的疲労」と回答したのは、女性より男性に多かった。
女性:どちらも(70%)
男性:どちらも(53%)
身体的疲労、原因
続いて「身体的疲労(「身体的・精神的疲労どちらも」も含む)」を感じると回答した人に主な原因を質問。男女ともにトップ3は「1位:仕事」「2位:加齢」「3位:家事」だったが、各割合は男女間で差が見られた。女性は男性より「仕事」「加齢」を原因に挙げた割合は少ないものの「家事」は多く、女性20.2%に対し男性はわずか4.3%。「子育て」も性差が大きく、女性は16.1%で男性は1%。「介護」は大差がないものの、やはり女性に多く、女性2.9%、男性1.4%。家庭内でケア労働が女性に偏っている様子がうかがえる。
女性:仕事(29%)、家事(20%)
男性:仕事(49%)、家事(4%)
精神的疲労、原因
「精神的疲労(「身体的・精神的疲労どちらも」も含む)」を感じると回答した人にも主な原因を聞いた。こちらは男女間でランキングが異なる結果に。女性は、20~40代が「子育て」、50代以上は「人間関係」が多い傾向に。男性は20~50代が「仕事」、60代以上は「加齢」と回答した人が多かった。また、疲労の原因を「人間関係」と回答した人に「誰との人間関係に疲れるか?」と聞いたところ、女性は1位が「夫」で41.7%。男性も同様に1位は「妻」で39.8%だった。夫婦互いに、相手が疲労要因になっているようだ。
女性:人間関係の疲れ、原因は「夫」
男性:人間関係の疲れ、原因は「妻」
疲労解消法
最後に疲労解消法を聞いたところ、男女ともに1位は「睡眠をとる」だったが、2位以下は異なる結果となった。大差が見られたのは飲食による解消方法の違いで、女性は食で解消を図る人が多い一方で男性は飲酒が多い。他、男性は「運動」や「入浴」など、体を動かしたり汗をかくことで疲れを取ろうとする傾向が強いが、女性は「一人の時間を過ごす」「テレビなどを見る」「買い物」「ぼーっとする」など、静的な方法を選ぶ傾向があることがわかった。
女性:食、一人になる、買い物
男性:酒、入浴、運動
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