instagram企業アカウント 〜ヘルスケア企業の運用事例5選〜(2/3)
企業アカウントの運用メリット
Instagramの企業アカウントとは?
Instagramの企業アカウントとは企業が公式で運用できるアカウントのことで、個人ユーザーと同様に、写真・動画を投稿できる。アカウント開設の作業は企業アカウントと個人アカウントとの区別はなく、アプリをダウンロード後、ビジネスプロフィールを設定すれば完了(詳細は公式HPを確認)。
ビジネスに欠かせないマーケツールに、調査結果
国際的な第三者調査機関IPSOSが、Instagramを活用している企業を対象に行った調査「Instagramが日本経済に与える影響に関する調査結果を発表(Facebookニュースルーム)」では、40%が「企業のウェブサイトよりもInstagramの方が会社にとって重要な存在だと考えている」と回答。94%が「Instagramは顧客にリーチしエンゲージするために重要なプラットフォームである」と回答し、企業にとって欠かせないビジネスツールであることがわかる。調査結果を参考に見えてきた主な運用メリットは以下。
- 顧客にリーチしエンゲージメントを高める
- 顧客の来店を促進する
- 新規顧客の獲得、新規顧客の来店につながる
- 顧客が自社を見つけるのに役立つ
B to B企業も運用メリットはあるか?
Instagramの運用は企業にとってプラスであることが上記調査からもわかるが、ただ、この調査対象者がB to C企業なのかB to B企業なのかは不明なので(おそらくB to Cだと考えられるが)、B to B企業アカウント運用の採用・不採用にあたりこの調査結果を検討材料とするには早計かもしれない。
SNSの中でも特に画像が中心となるInstagramは、商品や世界観を売り込むB to C企業にとってはマーケティングツールとして相性が良く運用メリットが大きいが、B to B企業は難しい。
ビジネスの場で「貴社の世界観が良いから取引したい」というケースはまずないだろう。そうなるとBo to B企業の場合は、インスタを運用するにあたりどんな画像を継続的に投稿すれば良いのかがわからず迷走する。微妙にフォロワーがついてしまうとやめるにやめられず、少ないフォロワーに向け人的リソースや時間を割くことになるので効率が悪くなるだけだ。
B to Bで人気アカウントに育て上げるのは難しいが、見渡せばもちろん運用している事例はあるので、参考までに傾向をリサーチしてみた。B to B企業は、次のような写真・動画をInstagramにアップしていた。
- 自社製品の写真
- 展示会などイベントの様子
- 社内スタッフの仕事の様子、オフィスの様子、社内イベントの様子
- 自社のキャラクターの写真
- 自社製品の製造の裏側を動画で紹介
- 自社製品や技術が導入されているイメージ写真
Instagramがトレンドだからと安易に公式アカウントを作って運用する企業は多いが、特にB to B企業においては、開設前に相性の良し悪しを十分に検討した方が良い。運用の目的やKPI、顧客企業の特性を考えた時、「うちの場合はインスタよりもTwitter(あるいはFaccebook、ブログ)の方が合っている」という最適解にたどり着けるもしれない。