“肺年齢” が生まれた理由は、年間死亡者数1.8万に上るCOPD(2/3)

肺年齢を活用してCOPD検査の結果がわかりやすく

広がる肺年齢の活用

肺年齢の検査は呼吸器疾患の早期発見の他に、健康維持のための行動変容や禁煙など生活改善のきっかけにもなる。実年齢との差が明らかになる肺年齢はその程度によって、日頃の意識付けから薬物療法や呼吸リハビリテーションなど、症状に合わせた治療法を選択する手助けにもなる。

スパイロメトリーとは

COPDの診断にはスパイロメトリーという呼吸機能検査が行われる。以下はスパイロメトリーを使った検査の様子を解説する動画。

実際の検査結果

従来はスパイロメトリーの検査結果のみが表示されていたが、肺年齢の普及のために、この結果に加え肺年齢と評価コメントが表示されるスパイロメトリーが開発された。肺年齢対応のスパイロメトリー表示例は、日本呼吸器学会「肺年齢」を確認。以下は肺年齢に関するTwitter投稿。

肺年齢の調べ方

スパイロメトリーの検査結果のみわかれば、web上の「肺年齢.net『肺年齢オンライン計算機』」で肺年齢を計算することができる。性別と年齢、身長を入力し、スパイロメトリーで検査した「一秒量(FEV1.0)」と「努力肺活量(FVC)」を入れれば自身の肺年齢を確認することができる。

メディアでも取り上げられる「肺年齢」

「肺年齢」はメディアでも度々取り上げられている。NHKのクローズアップ現代「忍び寄る病 ~“COPD”の脅威~」では落語家の桂歌丸氏の病状を皮切りにCOPDの実態に迫っている。喫煙者だけでなく、受動喫煙で引き起こされたケースや中国のPM2.5による大気汚染で急増するCOPD患者など、呼吸器疾患の恐ろしさを解説し、その早期発見の要となる肺年齢検査を呼び掛けた。

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