若者の恋愛離れは二極化?データと時代背景から読み解く恋愛動向 (1/3)

人生に彩りを添えてくれる恋愛は、いまやコスパが悪いもの――。恋愛離れが若者の間で広がっている。女性が社会進出を果たし仕事や趣味を自由に楽しめるようになった今、恋愛は趣味や娯楽とともに人生を豊かにする、たくさんある選択肢の一つ「one of them」に変化。自身のライフスタイルを描くなかで、あえて恋愛を選ばなかったり、優先しない女性も増えてきた。現実とネットと、昔よりも出会いの場が多様化している今、現代の若者の恋愛事情は二極化し始めている。

データから読み解く若者の恋愛意識

「草食系男子」という言葉が生まれて早10年以上。恋愛への消極的な姿勢はいまや男女問わず見受けられる。ソーシャルメディアの発達で情報化社会はさらに進み、現実での付き合いに加えてネット上での繋がりを持つことも一般化。女性の社会進出や娯楽の多様化もあって、仕事にも趣味にも充実感を得られるようになった女性に恋愛は必須のものではなくなったようだ。若者の恋愛意識は時代とともに変化し、「若者の恋愛離れ」は現在二極化してきている。

恋愛に積極的ではない若者の意識

明治安田生活福祉研究所が行った「男女交際・結婚に関する意識調査」によると、15~34歳の交際経験がない未婚者に行った「交際経験がない理由」の調査結果を見ると、恋愛に強い関心はなく、前向きではない様子がうかがえる。また恋愛経験の少なさから交際に至るタイミングがないこともあげられた。上位に入った理由は以下の通り(調査対象:全国の15~34歳の男女10,304人)

第4位にランクインした「恋愛に全く関心がない」は、年齢の上昇とともにその割合が高くなっていく。年齢とともに恋愛に冷めていく傾向があるようだ。

新成人の恋愛意識、恋愛離れは回復傾向

一方で、こんな調査結果もある。楽天オーネットによる毎年恒例の、新成人に絞った恋愛意識に関する調査「第23回 2018年 新成人の恋愛・結婚に関する意識調査」で、新成人の恋愛・結婚に関する意識は3年連続で回復傾向にあることが分かった。

同調査の結果概要は以下の通り。

  • 今後異性との交際を積極的にしたいか?
    ・全体48.3%(昨年比+5.2%)
    ・男性47.0%(昨年比+7.7%)
    ・女性49.7%(昨年比+3.4%)
    ・男性は約8%近く上昇し、女性は約半分が積極的にしていきたいと回答
  • 現在交際相手はいるか?
    ・全体31.5%(昨年比+0.8%)
    ・男性27.7%(昨年比+3.0%)
    ・女性36.3%(昨年比-1.0%)
    ・全体での停滞や女性の下降傾向はあるものの1996年からの調査結果の推移を見ると、2000年頃から急激に下がっていたところ近年回復傾向に
  • SNSで知り合った人との恋愛もあり
    ・全体40.2%(昨年比+2.9%)
    ・男性41.0%(昨年比+0.3%)
    ・女性39.3%(昨年比+5.3%)
    ・SNSでの出会いをありと考える新成人の割合が上昇。特に女性の上昇が大きくSNSによる出会いや恋愛に肯定的な意見が増えてきている
  • 結婚したい新成人の割合
    ・全体83.8%(昨年比+3.8%)
    ・男性79.0%
    ・女性88.7%
    ・結婚したい新成人の割合は2000年以降急激に下がったが、近年は若干回復傾向に。今回の83.8%は2002年からの16年間で最も高い結果となった。
  • 結婚したい理由
    ・理由第1位:好きな人と一緒にいたい(55.3%)
    ・理由第2位:子供が欲しい(54.5%)
    ・理由第3位:家族がいると幸せだと思う(46.9%)
    ・この項目では、経済的安定や精神的安定よりも自分自身の豊かな人生のために結婚したいと考える新成人が多いことがわかる。また男女別でみると女性は「子供が欲しい」が60.5%でトップとなった。女性の結婚意識には出産も含まれていることが考えられる

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