ブランディングとは?重視される背景と成功へ導くポイント(3/3)

女性をターゲットにしたブランディングの成功事例

ちふれは「高品質な商品を適正な価格で提供する」をコンセプトに広く認知されている化粧品メーカーでファンは多い。肌に負担のかかる成分を用いないことは当然とし、全て自社内で製造、全成分と配合量の開示をすることで高品質であることを明確に示してきた企業だ。扱う商品はスキンケアからメイクアップまで多岐に渡るが、一貫してちふれのフランドアイデンティティが反映されていることが、10代から50代まで幅広い層に受け入れられている成功につながっている。

ブランディングは強い意志で守るべき指針

営業会議などで他社の人気商品に対する、対抗商品をどのように投入すべきか議論することは多々あるのではないだろうか。他社が自社より高い売り上げを示しているのには様々な要因が考えられるが、一つは、他社商品のブランディングが消費者のニーズに合致していたからだろう。この時、企業は大きな選択を迫られる。自社のブランドコンセプトを見直し、対抗品を意識したブランディング戦略に方向転換するか?このまま自社のブランドを維持し、さらなる消費者への浸透を図るか。この答えは一概には言えないが、少なくとも他社のブランディング戦略の模倣はナンバーワンの戦略ではなく、ナンバーワンが取りこぼした顧客を取り込む消極的な戦略に映る。まずは自社のブランドでできる可能性を再度模索し、可能性が見えないのであれば自社の特性や既存のブランドアイデンティティに沿った新しいブランディング戦略を検討する手順の方が、差別化を維持しながら拡大させていく可能性を秘めている。

中にはブランドアイデンティティは優れているにも関わらず「消費者への伝え方(例:キャッチコピー、デザイン、配色パターン、プロモーション用動画の内容など)」に課題が見受けられるケースもある。もし現在のブランディングが思うような成果につながっていない場合は「伝え方」に課題があるのかもしれない。ブランディングを変更する前に、そういった視点からも見直す必要はある。

 

 

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