多様な流通のあり方で「買物困難者」の課題を解決、医療アクセス向上も 優秀賞はウエルシア薬局やローソン
買物困難者の課題を解決する流通事業を表彰するコンテスト「買物困難者対策に資する新たな流通事業コンテスト」の表彰式が、先月末に都内で行われた。経済産業省が開催するコンテスト。地方圏を中心に広がる買物困難者の課題解決に取り組む29事業から応募があり、「ウエルシア薬局」「ローソン」「トヨタ・コニック・プロ」「とくし丸」「よしの」の５件が優秀賞を受賞した。
■ウエルシア薬局株式会社
移動販売車「うえたん号」が地域住民に提供するのは、食料品や日用品、化粧品、一般用医薬品といった生活必需品の他、介護予防や健康増進の機会も。車両に搭載するモニターを通じて、薬剤師などと健康相談もできる。健康で安心して住み続けられる町づくりに貢献。
■株式会社ローソン
人口減や高齢化でスーパーの維持ができなくなったエリアや、物流負荷によりローソンがこれまで出店できていなかった町に、自治体や地元企業などとの連携で出店する店舗「地域共生コンビニ」。撤退したスーパーの跡地や廃校などの活用、アバター活用による省人化、廃棄ロスを抑えた冷凍食品の活用により、通常では出店が困難な場所でも運営収益化を可能とするモデル。掲げるのは、「困ったときに頼れる マチのほっとステーション」。
■トヨタ・コニック・プロ株式会社
地元スーパー、自動車販売店、社会福祉協議会など、町に点在するさまざまなリソースや強みを結集することで、地域共創のもと持続可能な移動スーパーを展開するプラットフォーム「このまち市場」。トヨタグループと電通グループの幅広いネットワークを活用しながら、移動スーパーによって生まれるモビリティネットワークに、新しい価値を付加していく事を目指している。以下は紹介動画。
受賞した５件を含め、一次審査を通過した10件の取り組み詳細はこちら。
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