敏感肌化粧品の市場規模は1,010億円へ拡大、「敏感肌+αの機能性」の需要増に化粧品メーカーも対応
矢野経済研究所は今月、国内の2024年の敏感肌化粧品市場を、ブランドメーカー出荷金額ベースで2023年比5.6%増の1,010億円との見込みを発表した。
- 2020年度:837億円
- 2021年度:870億円
- 2022年度:897億円
- 2023年度:956億円
- 2024年度:1,010億円(見込み)
- 2025年度:1,045億円(予測)
アフターコロナによる外出機会の増加やマスク着用の機会が減少したことから、シミ・しわなどの肌悩みが顕在化しており、加えて、従来の「低刺激訴求の敏感肌化粧品」だけでなく、「高機能成分を配合した敏感肌化粧品」が増加していることから、一般化粧品のユーザーを取り込んでいることも、市場拡大の背景に。
近年は、敏感肌に悩む人も一般化粧品と同様にエイジングケアや美白ケアなどの機能性を訴求したスキンケア・メイクアップ製品を求める傾向にあり、敏感肌にプラスアルファの機能性を持たせた美白シリーズ、ベースメイクシリーズ、エイジングケアシリーズなどの製品投入に注力する化粧品メーカーが増加している。
またスキンケアに加えて、ヘアケア、ボディケア、メイクアップにおいても低刺激訴求の敏感肌化粧品の需要が高まりつつあり、敏感肌化粧品市場は今後も拡大基調で推移する見通し。2025年度の市場規模は、1,045億円と予測している。
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