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国内初、アルコール依存症の治療アプリが保険適用へ

アルコール依存症の減酒治療を対象とした治療アプリ「CureApp AUD 飲酒量低減治療補助アプリ」が、今年9月に保険収載される。開発を手がけたCureApp(東京・中央)が今月、発表した。患者は保険適用で同アプリを使えるようになる。

【出典】CureApp(治療アプリは医師の診断のもと患者に処方され、医師と患者が使用する)

 

治療アプリの保険収載は国内で3例目で、アルコール依存症分野では初。患者が日々の飲酒量や体調を記録すると、アプリが個別化された支援を提供。減酒の行動変容も促す。医師はアプリを通じて診察外でも患者の状況を把握でき、診療の質向上が期待される。従来の専門医療機関に加え、アルコール依存症専門以外の精神科や一般内科などでの処方も想定しており、治療への早期アプローチにつなげる。

アルコール依存症は、長期間にわたり多量に飲酒した結果、アルコールに対して精神依存や身体依存をきたす精神疾患。生涯経験者は国内で107万人と推計され、そのうち、専門的な治療を受けているのは5万人にとどまる。アルコール依存症は男性に多いが、男性よりも小柄な女性は一般的にアルコールの害を受けやすく、多量飲酒は、乳がんや骨粗しょう症のリスクを高めることが指摘されている。

 

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