女性の美容医療の利用率は最高水準に、リピート率は44%で日常的な選択肢に
女性の美容医療(※1)利用率は前年比0.8%増の12.0%で、ここ5年で最高水準となったことが、リクルートの調査研究機関「ホットペッパービュティアカデミー」による調査でわかった。美容医療が身近になったことが背景にあり、同社研究員の田中公子氏は、「施術に対する認知が広がり、料金や施術内容の両面で『手軽さ』を感じる人が増えている」と述べている。(※1)医療脱毛、美容内科・美容皮膚科、美容外科、審美歯科・矯正歯科
調査は15〜69歳の女性6,600人を対象に、今年8月に実施。1年以内に美容医療を利用した人は若年層に多く、最も利用率が高いのは20代で23.2%だった。増加率は30代が大きく、前年比で3%増。
- 15〜19歳(19.3%)
- 20代(23.2%)
- 30代(17.4%)
- 40代(8.9%)
- 50代(6.5%)
- 60代(3.8%)
特に利用率が高いのは「医療脱毛」で、全体で6.6%。
- 医療脱毛(6.6%)
- 美容内科・美容皮膚科(5.8%)
- 審美歯科・矯正歯科(3.7%)
- 美容外科(1.9%)
美容医療を受けた理由の最多は「コンプレックスの解消」で、全体で26.9%。2位は「自己満足(26.4%)」、3位は「ずっと気になっていたから(17.1%)」と続くが、注目は4位の「手軽にできるようになったから(15.3%)」で、前年比で最も増加率が大きかった。
美容医療のリピート経験率(※2)は全体で44.2%と、約半分に達した。緩やかに増加しており、2022年は41.0%、2023年は42.0%だった。田中氏は「美容医療は一度限りの体験にとどまらず、定期的なケアとして浸透しつつあることが分かる。美容医療がより日常的な選択肢となっている」と見ている。(※2)「再度同じ施術をした経験があり、同じ病院・クリニックで契約をした」「再度同じ施術をした経験があり、異なる病院・クリニックで契約をした」「異なる施術をした経験があり、同じ病院・クリニックで契約をした」「異なる施術をした経験があり、異なる病院・クリニックで契約をした」のいずれかを選んだ人の割合
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