健康食品のOEM市場、1,761億円へ拡大 国内需要の伸び悩みで海外開拓が成長のカギに
健康食品の受託製造(OEM)市場は2020年度以降、拡大基調にあり、2024年度は前年度比2.2%増の1,761億3,000万円、2025年度は同1.8%増の1,793億円を見込む。矢野経済研究所が今月10日に発表した。
市場拡大の主な要因は、訪日外国人客を含めた海外需要の取り込みと、原材料費や加工費の価格改定による取引金額の上昇効果。国内需要の伸び悩みを背景に、近年は 越境ECや一般貿易による輸出、大手受託メーカーによる海外企業との直接取引が広がり、現地法人設立や現地での市場調査、人材採用など、海外展開を見据えた実務的な取り組みが進んでいる。
国内市場の大幅な拡大が見込めない中、大手から中堅の受託製造企業は、海外需要の取り込みに加え、今後も上昇が見込まれる生産コストへの対応を経営上の最重要課題としており、同社は「海外需要の更なる開拓や、コスト上昇分の取引価格への転嫁が、今後の成長の鍵となる」と見ている。
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