【男女の違いvol. 23】男性より女性の行動者率が高いボランティア活動の内容とは?
ボランティア活動の行動者率や活動内容は男女で違い見られる。女性の働き方や女性の特性が関係していそうだ。平成28年 社会生活基本調査(総務省 統計局)による調査結果を見てみよう。(調査対象:全国の10歳以上の世帯員20万人の男女)
ボランティア活動の行動者率、男女間の違いと特徴
まず始めに、年齢階級別に男女それぞれのボランティア活動の行動者率を見てみよう。ほとんどの年齢階級において、女性の行動者率の方が男性より高いことがわかる。
女性のみに注目してみると、特に行動者率が高いのは35〜49歳。これは、労働力率のM字カーブの「谷」にあたる30〜40歳代前半と重なっていることが関係しているかもしれない。30〜40歳代の女性は、結婚・出産を機に仕事から離れる人が多いが、同時に社会とのつながりが希薄になり孤独感を感じるため、社会参加ニーズが高くなる。この年齢階級で特に男性よりも行動者率が高いのは、そのような理由が考えられる。
男女間で異なるボランティア活動の内容
次に、参加しているボランティア活動の種類を男女別に見てみよう。女性の行動者率の方が高い項目を見てみると、ある共通点が見えてくる。「人を対象にしたたボランティア活動」においては、男性よりも女性の方が高いという点だ。「子どもを対象とした活動」「高齢者を対象とした活動」「障がい者を対象とした活動」、いずれも女性の行動者率が高い。
女性がボランティア活動に参加する際、特に興味を持つ分野は「人を対象にしている活動」と言えそうだ。女性は元来コミュニケーション能力が高く、人との繋がりを大切にしたいというニーズも高く、また、気配り上手で自分以外の人の面倒を見るのもうまい。「人を対象にしたボランティア活動」における行動者率が男性よりも高いのは、女性ならではのこれらの特性を生かしている結果とも言えそうだ。
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