65歳以上が「健康のために心がけていること」 性・未既婚・子の有無・収入で異なる傾向
65歳以上の人は日頃、健康のためにどんなことを心がけているのか?内閣府が実施した「令和4年 高齢者の健康に関する調査」では、年代別・結婚状況・子どもの有無別・収入別・都市規模別など、多様な視点から結果を集計しており、男女別の傾向も明らかにしている。女性は男性と比べて食・メンタル・知識で健康づくりに励む傾向が強い一方で、男性は禁煙・節酒・運動に取り組む傾向が見られることがわかった。
<女性が健康について日頃心がけていること>
- 1位:栄養バランスのとれた食事をとる(72.3%)
- 2位:休養や睡眠を十分にとる(67.9%)
- 3位:健診などを定期的に受ける(66.4%)
- 4位:気持ちをなるべく明るくもつ(58.5%)
- 5位:趣味をもつ(49%)
- 6位:散歩やスポーツをする(46.5%)
<男性が健康について日頃心がけていること>
- 1位:健診などを定期的に受ける(69.2%)
- 2位:休養や睡眠を十分にとる(66.6%)
- 3位:栄養バランスのとれた食事をとる(58.5%)
- 4位:散歩やスポーツをする(55.7%)
- 5位:趣味をもつ(48.2%)
- 6位:酒やタバコを控える・やめる(44.2%)
結婚の状況や子の有無、同居者の属性、収入によっても異なる傾向が見られた。例えば、結婚したことがない人は「酒やタバコを控える・やめる(37.9%)」が高く、配偶者あるいはパートナーと死別している人は「気持ちをなるべく明るくもつ(58.5%)」が高い。収入と健康行動にも相関があり、収入が高いほど健康行動者率が高まる傾向が見られた。健康行動や行動者率は属性により異なるため、各属性の課題に沿った健康支援が必要だ。
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