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「リアル」よりも「バーチャル」の方が人は自己開示をする、女性同士が最も有効 TISなど

初対面の相手に対して、人はリアルよりもバーチャルの方が自己開示しやすいことが、TISインテックグループのTIS、早稲田大学、東京都市大学、岡山理科大学、工学院大学による研究で明らかになった。性別の組み合わせでは、女性同士が最も高い自己開示傾向を示した。

 

バーチャルでの自己開示がリアルを超える ~リアル・バーチャル・ビデオ通話を比較し、自己開示の効果を検証

【出典】TIS(実験で使用した4つのコミュニケーションメディアでの対話の様子

 

研究は、144人72ペアの参加者を対象に実施。「対面でのリアル」「ビデオ通話」「リアルアバター(本人に似ているアバター)」「非リアルアバター(本人に似ていないアバター)」という4つのコミュニケーションメディアを用いて個人的なトピックについて対話をさせ、参加者の自己開示の程度を、言語行動、非言語行動、生理的反応など複数の観点から定量的に評価して比較した。

その結果、「リアルアバター」「非リアルアバター」によるバーチャルでの対話は「対面でのリアル」よりも自己開示のスコアが高いことがわかった。「ビデオ通話」は「対面でのリアル」と大きな差は見られなかった。性別では「女性同士」の対話が最も自己開示のスコアが高く、「異性同士」「男性同士」と続いた。

結果を踏まえ研究チームは、「感情表出に関連するさまざまなVRサービスへの発展的な適用が期待される」とコメント。アバターを用いたバーチャルでのコミュニケーションは、専門家によるメンタル不調者や精神障害者のカウンセリングの他、職域の1on1ミーティングにおいて有効な手段になり得るとして期待を示した。今回は初対面同士の対話に焦点を当てたが今後は、親しい関係性における対話や、アバターの外見と性別の影響などについても検証を進めたいとしている。

 

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