ロート製薬、女性の体臭悩みの解決に新知見 目指すは「不快臭の低減」と「ニオイが気にならない体づくり」
ロート製薬は、女性の体臭悩みに関する新たな知見を発表した。若い頃の甘い香り成分「ラクトン」の前駆体である「プレラクトン」に、不快臭の一部を低減する働きがあることを明らかにした。研究成果は日本味と匂学会第59回大会で発表した。
同社のこれまでの体臭研究では、女性の体臭に含まれる甘い香りを放つ成分「ラクトン」が年齢と共に減少することや、ラクトンの前駆体で無臭の物質「プレラクトン」が、人の肌の上で「ラクトン」に変化することがわかっており、「ラクトン」と「プレラクトン」を組み合わせることで、「ラクトン」の香りが長時間持続することを明らかにしていた。だが、ラクトンの「香り」を補うだけでは根本的なニオイ悩みの解決にはならないことから、今回の研究では、皮脂や汗に含まれる酸っぱいツンとした「不快臭」を化学的に低減する新技術の探索を行った。
「プレラクトン」が甘い香りの「ラクトン」に変化するだけではなく、不快臭の原因成分を減少させることを確認できたことから同社は、「不快臭を低減させながらラクトンを補うという、新たなニオイ悩みに対するアプローチの可能性が示唆された」とコメント。また、「従来の、”発生したニオイに対するアプローチ”だけではなく”ニオイが気にならない体づくり”といった、既存の枠を超えて新しい技術を提供したい」としている。
【編集部おすすめ記事】
■資生堂 ストレス臭をケアするミスト発売 心理的ストレスで発生する皮膚ガスに着目
■不快な香料は「香水」「化粧品」「柔軟剤」、約半数が体調不良に 香害の影響を調査
■フレグランス市場、575億円へ 未使用者の開拓や本格志向の高まりが押し上げ
■アロマテラピーの決定版、86種の精油とビジネスに役立つ実践ガイド
■化粧品開発から探る美容市場の最新動向、トレンド・ニーズ・技術の融合 製品5選






















