市販薬・サプリ購入時、「PBかNBか気にしない」「効果は同等」が半数超え
プライベートブランド(PB)の浸透により、健康に関わるカテゴリーの商品であっても、ナショナルブランド(NB)と同等の信頼感を寄せて購入する人は増えているようだ。インテージヘルスケアが、16~79歳の男女2,506人を対象に「市販薬・サプリメント」におけるPBとNBのイメージなどを聞いた。
PBの認知率は9割
PBの認知を聞いた質問では、「PBを知っている・聞いたことがある」は9割に上り、広く浸透していることがわかった。
- 知っていた…74.7%
- 聞いたことはあるが、詳しくは知らなかった…14.4%
- 知らなかった…10.9%
「PBかNBか気にしない」は半数
続いて、市販薬・サプリメントについて「PBとNBのどちらの商品を購入したいか?」とカテゴリー別に聞いたところ、8カテゴリー(風邪薬/解熱鎮痛剤/鼻炎用内服薬/外用鎮痛消炎剤/目薬/ドリンク剤/ビタミン剤/健康食品・サプリメント)全てにおいて「どちらでもよい・気にしない」が半数以上となった。特にその意向が顕著なのは、健康維持・増進の目的で購入されるカテゴリーで、「ドリンク剤」「ビタミン剤」「健康食品・サプリメント」は6割以上に上った。一方で、不調・疾患時に使用する「かぜ薬」「解熱鎮痛剤」「目薬」は5割。全体的な傾向としては「PBでもNBでもどちらでも良い」と考える人がマジョリティと言えるが、サプリメントなど健康維持・増進が目的の商品の方が、PBに対する抵抗感はより低い様子がうかがえる。
「PBとNBの効果は同等」は半数
続いて、PBとNBの効果のイメージについて聞いたところ、全カテゴリーにおいて「同等」が最多となった。そのイメージがより強いのは、健康維持・増進の目的で使用される「ドリンク剤」「ビタミン剤」「健康食品・サプリメント」で約6割に上った。
これについて同社は、「PB商品は安価で品質は及第点」という従来のイメージが変化したと見ており、「パッケージに表示されている成分を見て、NBとPBが同等のものであると判断するなど、『賢い生活者』が増えているのかもしれない」。また、このような生活者意識の変化に加え、近年の物価高の影響から、今後の消費予測として「NBからPBへ、生活者の切り換えがより加速していく可能性がある」としている。
女性の健康食品の選択基準は?
紅麹サプリを巡る問題で、健康食品への不信感や動揺が消費者の間で広がっています。特に男性よりも健康意識・健康行動者率が高い女性による “健康食品の摂取控え” が懸念されることから、健康食品を普段摂取している20〜70代女性を対象に、健康食品に対するイメージの変化や、今後の摂取意向、今後の健康食品の選択基準を調査しました。女性たちのリアルな声からは、今後の健康食品の開発・販促・コミュニケーション設計のヒントを見つけることができます。詳細は「紅麹サプリ問題で、健康食品の選択基準に変化 女性消費者分析でわかった88キーワード」へ。
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