ポケトーク、米企業と連携で欧州の医療現場に進出 92言語に対応
翻訳機のポケトーク(東京・港)は、医療現場向けソリューションの米ゼブラ・テクノロジーズと連携し、欧州の医療機関向けに多言語翻訳アプリ「ポケトーク エンタープライズ アプリ」の提供を開始した。英国で提供を開始し、順次フランスやドイツにも展開する。

【出典】ポケトーク
本アプリは、ゼブラ・テクノロジーズが医療現場に提供している医療用モバイル端末やタブレットに搭載し、診察時の医師と患者の会話や、処方箋などの医療文書をリアルタイムで翻訳する。92言語に対応し、高い翻訳精度とセキュリティを備える。従来、翻訳を電話翻訳や外部サービスに頼っていた医療現場の負担を軽減し、業務効率化とコスト削減を実現する。
同社が英国で実施した調査では、医療従事者の3分の1以上が「言語の違いによる安全上のリスク」を懸念しており、1ヶ月で対応に費やす時間は、労働時間の半日以上に相当することもわかった。こうした課題に対応していきたいとしている。
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