ビタミンDががんリスクの低下と関係 でも女性は恩恵なし? 

血中ビタミン濃度が上昇するとがんに罹患するリスクが低下することが、国立がん研究センターの多目的コホート研究でわかった。同時に、ほぼ全ての部位において、ビタミンDでがん罹患のリスクが上昇する傾向は見られなかったとのこと。この研究結果により、今後、新たながん予防策としてビタミンDに期待が寄せられそうだが、女性はこのメリットを享受できない可能性がある。

ビタミンDは、魚介類や卵、きのこ類などの食品に含まれる他、日光に含まれる紫外線を浴びることで体内でつくられる。昨年、大阪樟蔭女子大学の研究チームによる調査で、週3回以上日焼け止めを塗っていると血中のビタミンD濃度が常に欠乏状態になることが分かり話題になった。美白トレンドに加え、エイジングケアとして日焼け止めを日常使いするのは今や年齢関係なく常識化していることを考えると、ビタミンDが欠乏状態にある女性はかなりの数いるはずだ。ビタミンDによるがん予防を期待するなら、女性は食品からしっかり補う必要がある。⇒【研究報告詳細】血中ビタミンD濃度とがん罹患リスクについて(国立がん研究センター 社会と健康研究センター 予防研究グループ)

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