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中学生の55人に1人が市販薬乱用、男子より女子に多く2% 初めて算出

過去1年以内に、せき止め薬や解熱鎮痛薬などの市販薬を乱用目的で使った経験がある中学生は、推定で1.8%で約55人に1人いることが、厚生労働省研究班による調査で分かった。男女比では女子の方が高く、女子2%、男子1.5%だった。

市販薬の乱用や依存症が急増しオーバードーズが問題になる中、初めて算出。市販薬の入手先は店舗と家庭からのケースが目立ち、「薬局・ドラッグストアなどの実店舗」が64.2%で最多、「家の常備薬」 は33.3%で、「友人・恋人・知人」は3.6%、「インターネット」が3.5%だった。乱用経験のある中学生は学校や家庭で孤立状態にあり、日常生活で生きづらさを抱えていることも分かった。

調査を取りまとめた国立精神・神経医療研究センターの嶋根卓也研究室長は、「市販薬の乱用問題が全国的に広がっている可能性がある」とし、「未成年に対する販売を慎重に行うことや、家庭内での医薬品の管理を保護者に求めていくことも重要」と指摘している。分析対象は124校の中学生37,967人で、調査は昨年9〜12月に実施した。

 

 

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