診療に漢方薬を取り入れている医師の8割が「処方に悩む」、非漢方専門医に調査
患者に漢方薬を処方している医師は多いものの、実はその多くが、適切な漢方薬を処方できているか自信がないことが、漢方診断支援システムのヴァリテックス(東京・港)による調査でわかった。
漢方を専門にしない医師の9割が「漢方を処方している」
調査は、国内の診療所・クリニックに勤務する、漢方を専門にしていない医師342人を対象に今年3月に実施。「現在、漢方薬を処方しているか?」と聞いたところ、処方している医師は87.4%で、非専門医であっても、臨床医のほとんどが日常診療に漢方薬を取り入れていることがわかった。漢方薬を使用するようになった理由の最多は、「西洋薬治療で効果がなかった症例で、漢方治療により効果が認められたから(60.2%)」。
- 1位:西洋治療薬で効果がなかった症例で、漢方治療により効果が認められたから
- 2位:患者からの要望があったから
- 3位:西洋薬だけの治療に限界を感じたから
- 4位:QOLの向上など全人的治療ができるから
- 5位:学会などでのエビデンス報告があったから
- 6位:他の医師から勧められたから
- 7位:薬剤費用の軽減が図られるから
8割が「漢方の処方時に困る・悩む」
続いて「漢方を処方する際に困ることや悩むことはあるか?」と聞いたところ、84.3%が「ある」と回答した。具体的にはどんなことに悩んでいるのか?最多は「証(漢方医学的体質・状態)に適した処方を選択できるか自信がない(54.0%)」で、半数を超えた。
- 1位:証(漢方医学的体質・状態)に適した処方を選択できるか自信がない
- 2位:漢方薬の種類が多くて覚えられない
- 3位:漢方薬ごとの安全性情報を把握しきれていない
- 4位:似た名前の漢方薬の違いがわからない
- 5位:効果判定期間がわからない
- 6位:メーカー間の違いがわからない
- 7位:患者にどんな薬か聞かれて説明に困る時がある
- 8位:レセプトの記載方法がわからない
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