2016年化粧品市場規模2兆円から考える、女性の心を掴む戦略

【記事公開2015年10月,最終更新2017年3月】
矢野経済研究所は2016年化粧品市場規模が、前年比103.0%の微増で2兆4,010億円であることを発表した。国内市場は頭打ちと言われる化粧品市場だが、次なる商機はどこにあるか?考えてみよう。

商機1.男性用化粧品は競合が少ないメリット大

化粧品市場規模のうち、男性用化粧品が占める割合は非常にごくわずかとなっているが、女性用化粧品市場と比較するとはるかに競合が少ない点は魅力だ。今、男性の美に対する意識が変化し始めており、国内ばかりか世界的に美容男子が増えている。今はまだ小さな市場規模だが今後成長が期待されている。

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商機2.スキンケア市場で注目は大容量系商品

化粧品市場の約半分を占めるのがスキンケア市場だ。そのスキンケア市場をけん引するのが、¥1,000前後で30~50枚入っている大容量フェイスパックだ。以前までフェイスパックと言えば、「5〜10枚ほどで¥1,000前後、フェイスパックは週に1回のスペシャルケア」という位置づけだったが、大容量フェイスパックの登場により、スペシャルケアがデイリーケア用品へと定着してきている。安くて大容量はいつでもヒット商品の成功法則だ。

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商機3.女性向けのヘアケア市場に期待

ドラッグストアや通販サイトでは自然派シャンプーが好調だ。シャンプーは使用頻度が高いこと、高齢化や働く女性の増加による髪悩みが増えたこと、髪のエイジングケアニーズが高まっていることなどがヘアケア市場拡大に貢献している。自分自身の嗜好に合ったシャンプーを選ぶ傾向も強くなっている。今後女性向けのヘアケア市場は更なる拡大が期待される。

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商機4.国内の化粧品市場は頭打ち?海外市場強化や、買収も

化粧品市場規模はここ数年微増・横ばいが続く。今後大きな期待ができないのでは?といった懸念が業界全体に広まっており、海外市場を強化したり、あるいは買収や協業により横展開を強化する企業が増えている。以下のような世界動向、日本国内企業の動向をチェックしておきたい。

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商機5.機能性での差別化よりもマーケティング・見せ方の差別化を!

例えば「シワに良い化粧品」を、3社それぞれがそれぞれの独自成分を前面に打ち出したと仮定する。しかし消費者から見れば「A社はaという珍しい成分を使ってる。B社はbという成分。C社はc…。どれも良さそうだけど、どれがベスト?」と、判断基準がわからずに迷ってしまう。つまり、消費者にとって企業の差別化が「大差ない」こともあるのだ。

そこで強化したいのが「見せ方」の差別化だ。もちろん機能そのものが他社と異なり、他社にはない魅力があることは大前提だが、機能で勝負するよりも「見せ方」で勝負するほうが、はるかに消費者の気持ちを簡単につかむことができるケースもある。以下に、具体的な他社事例と合わせて女性トレンドやヒット商品のヒントをご紹介するので、参考にしていただきたい。

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