女性が集まる×健康行動が起きる、女性のヘルスケアと相性二重丸の足つぼ 商業施設の人気イベントをレポート
薬膳ブームやフェムテックの影響から追い風にある漢方人気を契機に、今、女性たちの間では中医学や伝統医学への関心が高まっています。その一つが「足つぼ」。トレンドに左右されることなく、不動の人気サービスとして広く定着しています。そんな足つぼは、女性や夫婦向けのヘルスケアイベントと相性が良く、集客力に強いといいます。その理由と、商業施設などで開催されたイベントの反響について、婦人科系専門の足つぼメソッドを開発した株式会社ONE DE MAYUが解説します。
目次
足つぼが女性集客に強い3つの理由
かつて多くの女性にとって足つぼは、「旅行先での楽しみ」や「海外での異文化体験」、あるいは「歩き疲れた際のフットケア」という、一時的なリフレッシュの域にとどまっていました。しかし近年は、セルフケア需要の高まりとあわせて、婦人科領域に着目した足つぼサロンが広がったことで、女性たちにとって足つぼはヘルスケアの身近な選択肢へと変わりつつあります。「痛そう」「入りにくい」というイメージもある足つぼですが、商業施設やイベントでの体験の場が増えるにつれ、若い世代から高齢世代まで幅広い年齢層の女性が足つぼに触れる機会が広がっています。家族連れで訪れるケースも多く、赤ちゃんのフットケアや夫婦で施し合う足つぼは、ケアを通じて家族が触れ合うきっかけとしても喜ばれています。
では、なぜ足つぼは女性向けの集客コンテンツとして相性が良いのでしょうか。三つの視点から整理します。
- 心理的・物理的ハードルの低さ
足つぼは、「着衣のまま」「短時間(15〜20分程度)」で体験でき、初めての人でも心理的なハードルが低いのが特徴です。「省スペース」「軽装備」で提供できることから、オフィスでの福利厚生イベントなど、オープンな場との親和性も高いといえます - 「健康の悩み解消」と「美容」が同時に得られる
女性に多い慢性的な悩み(冷え、むくみなど)へのアプローチに加え、「足のラインがすっきりした」といった見た目の変化を体験直後に実感する方が多いことも、女性の関心を集めやすい理由のひとつです - 「婦人科特化」の認知拡大による、市場の信頼獲得
婦人科領域に着目したサロンが登場して以降、同様のコンセプトを掲げるサロンが増えたことで、「足つぼは女性特有の悩みもケアできる」という認識が女性たちの間に広がっています
商業施設でのイベント実施事例
当社では大型商業施設や屋外イベントで足つぼ体験の場を設けてきました。ここでは三つの事例から、来場者の声と現場で生まれた変化をご紹介します。
【大丸松坂屋】フェムテックイベントで体験会、20~50代女性が行列
大丸松坂屋百貨店大丸梅田店とウーマンズが共同開催した、「女性の健康問題を学び、触れ、ケア習慣を提案する」がコンセプトのフェムテックイベントが同店で開催されました。足つぼの無料体験コーナーには、開店から閉店まで20〜50代の幅広い層の女性が列をつくりました。

【出典】ONE DE MAYU(大丸梅田店開催のフェムテックイベントにて足つぼの無料体験を実施。来場者に施術をしている様子。2022年5月)
来場者の声で多かったのは、「婦人科の悩みに足つぼがいいらしいとは知っていたが、一歩踏み出せずにいた」というものです。「百貨店なので行きやすかった」という声からは、体験の場所が心理的なハードルを下げる大きな要因になっていることがうかがえます。また、「セルフケアを続けてきたが、正しいケア方法が分かってよかった」という声も多く、施術体験にとどまらない学びの場としても受け止められていました。この反響を受け、同年8月からはフェムテック用品を集めた同フロアで半年間の期間限定サロンを展開しました。

【出典】ONE DE MAYU(大丸梅田店5階のフェムテック用品を集めたフロアで半年間展開した期間限定サロンの入り口。2022年8月)
最先端のフェムテック用品が並ぶなか、来場者が足つぼを選んだ理由のひとつは、唯一の体験型コンテンツだったこと。施術直後に「サンダルがゆるくなった」といった変化を体感し、「足つぼは女性特有の悩みにも良いもの」という認識に変わっていく来場者の姿が多く見られました。
なかでも印象的だったのは、「不調に対して治療を受けるだけでなく、自分の身体を自分で整えていくことの大切さに気づいた」という声です。サロンでも、婦人科系の悩みを抱えて来店される方に、施術中「同じお悩みの方は足元が冷えていることが多いんですよ。まずは温めることから始めてみませんか」と伝えると、「自分にもできることがあるんだ」と表情が変わる瞬間がありました。足つぼの体験をきっかけに、自分から身体と向き合うようになる——この変化は、婦人科領域に着目した足つぼサロンが登場し始めた2010年代前半以降、繰り返し聞かれてきた声でもあります。
【阪急うめだ】マタニティイベントでワークショップ、妊娠期~産後の夫婦が参加
阪急うめだ本店(大阪)のマタニティ・ベビーフロアを会場に催されたマタニティイベントでは、「出産準備をパートナーと一緒に楽しんでほしい」というコンセプトの下、夫婦で参加できる足つぼワークショップを開きました。「産前・マタニティ・産後まで ふたりでできるフーフケア」と題し、足つぼの施術体験に加え、夫婦で施し合うケアや産後ケア、赤ちゃんへのケアをレクチャーする内容です。参加者は30代の夫婦が多く、マタニティグッズの購入を検討するため来店した層が中心でした。体験会に最初に関心を示したのは妻側で、「便秘に悩んでいる」「脚のむくみがひどい」「気持ちが不安定になりやすい」といった妊娠中に多い悩みが聞かれました。
一方、夫側からは、足つぼが家庭でも気軽にできると知り、「何か妻を支えられることがあればと思っていた」という声が多く上がりました。体験後の感想も印象的でした。妻側からは「夫と一緒に学ぶことで、自分の不調を理解してもらえた安心感があった。産後のケアも楽しみになった」、夫側からは「何もしてあげられないと思っていたが、足つぼなら具体的なケアとして家でもできる」という声がありました。

【出典】ONE DE MAYU(阪急うめだ本店マタニティフロアにて夫婦で参加できるワークショップを実施。夫婦で足つぼをする方法を教えている様子。2022年11月)
東京・ベイサイドエリアにサロンカー出店、買い物客や観光客が利用
豊洲公園で開催された「とよすのうみかぜマルシェ」では、トラックを改装したサロンカーで足つぼ体験を提供しました。ペットを散歩中の方、買い物客、観光客など、さまざまな来場者が立ち寄りました。施術前に聞かれたのは「肩こりがひどい」「腰痛で長時間歩くのがつらい」といった声でしたが、施術中の対話のなかで、婦人科系の悩みなど、より深い相談へと発展するケースもありました。体験後には「短時間で足がすっきりして驚いた」「痛いと思っていたが、気持ちよくてまた受けたい」という声が寄せられました。また、屋外のサロンカーという形態そのものに対しても、「ペット連れでも気軽に受けられる」「中が見えるから安心」という反応があり、「足つぼは閉じた空間で受けるもの」という固定観念にとらわれない体験の場づくりが、新たな来場者層を呼び込む可能性を示しました。

【出典】ONE DE MAYU(豊洲ららぽーとにてサロンカーで足つぼ施術を実施。サロンカーの中と屋外で、来場者に施術をしている様子。2023年5月)
足つぼ体験がセルフケア行動のきっかけに
3つのイベントを通じて見えてくるのは、足つぼの体験が来場者にもたらす変化の共通点です。ひとつは、「知っていたけれど試せなかった」層が、場の力によって一歩を踏み出せたこと。百貨店という信頼感、マタニティフロアという安心感、屋外のサロンカーという気軽さ——体験の場が変わることで、足つぼとの出会い方も変わります。もうひとつは、体験をきっかけに「自分の身体を自分で整えていこう」という意識が芽生えること。施術直後の心地よさや身体の変化だけでなく、セルフケアへの関心が高まるという点に、足つぼ体験の本質的な価値があるのかもしれません。
婦人科領域に着目した足つぼが広がるなかで、女性たちの認識は「一時的な癒やし」から「日常のヘルスケア」へと変わりつつあります。次回は、この流れを企業の健康経営にどう生かせるかについてご紹介します。
2012年に婦人科領域に特化した足つぼサロンを開業。女性の不調ケアをテーマに施術とセラピスト育成を続け、これまでに約1万人の施術実績と250名以上のセラピスト育成実績を持つ。大丸松坂屋百貨店や阪急うめだ本店などの商業施設でのイベント出店のほか、総合建設会社大林組をはじめとする企業への出張足つぼなど、健康経営のサポートにも精力的に取り組んでいる。著書『神あしつぼ 毎朝3分、足をケアすれば人生はもっと幸せになる』はAmazon3部門で1位を獲得。
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